手が届かない…「シドニーの不動産価格が高すぎる」意外な背景

オーストラリアの三大都市(シドニー・メルボルン・ブリスベン)の不動産価格は、2009年ごろまでは横並びでした。しかし、ある国の影響で価格は上昇し、なかでもシドニーの不動産価格は簡単には手が届かないレベルまで達しました。その背景を、32年間にわたってオーストラリアで不動産ビジネスを手掛けている株式会社ワイドエステートの砂川盛作代表が解説します。

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主要都市の「不動産価格」はコロナ感染拡大前より上昇

オーストラリア政府が強硬なコロナ対策をとった結果…(※写真はイメージです/PIXTA)
オーストラリア政府が強硬なコロナ対策をとった結果…(※写真はイメージです/PIXTA)

 

オーストラリアの主要都市おけるコロナ禍の不動産価格は、政府が強制的にとった“一時的に経済を休眠状態にする”という緊急施策の実行中、一時的に下がったものの、その後は上昇に転じました。

 

そして、2021年1月末時点で、シドニーとメルボルン以外の都市の不動産価格は、新型コロナ発生時より価格が上昇しました(関連記事『オーストラリア不動産が「コロナ禍でも価格上昇」の裏事情』)。

 

また、コロナの感染拡大の抑制策、政府による景気刺激策、金融緩和の効果もあり、シドニーとメルボルンの2都市間の不動産価格も、数ヵ月で回復することは容易に想像できると予想しました。

 

そして、不動産調査会社のコアロジック社より発表された2月末時点の過去12ヵ月の価格騰落率は、[図表1]のようにシドニーで2.8%上昇、メルボルンで-1.3%下落、ブリスベンで5%上昇、パースで4.6%上昇、アドレードで7.3%上昇と、メルボルン以外は上昇となりました。

 

出所:コアロジック社
[図表1]オーストラリア主要都市の不動産価格騰落率(2021年2月) 出所:コアロジック社

 

現在も各都市における不動産取引は活発で、今後も上昇基調は続くものと思います。

シドニーの不動産価格は「2009年」を境に高騰

さて、オーストラリアの不動産というと「高い」というイメージをお持ちの方は多いと思います。

 

特にシドニーの不動産価格は他都市に抜きん出て「もう手が届かない」状況です。具体的には、エントリーレベルで1ベットルームで8,000万円〜1億円くらいで、なおかつ競争も激しいです。

 

さて、このシドニーの不動産価格は、いつから今のような手が届かない状況になったと思いますか?

 

シドニーにおいて価格上昇が顕著になってきたのは、2009年ごろからです。実はそれまでは、オーストラリアの三大都市において不動産の中間値に大差はありませんでした。平たく言うと、誰でも買える価格水準でした。

 

むしろ、2009年当時はリーマンショックがあって不動産市場は調整局面を迎え、とても厳しい状況でした。市場が底をついて反転したことは三大都市においても共通ですが、シドニーとメルボルン、特にシドニーの価格上昇が2009年を境に際立っています。

 

はたして、2009年に何があったのでしょうか?

 

 

株式会社ワイドエステート(クィーンズランド州公認不動産業者) 代表

1989年より日系の豪州不動産コンサルティング会社で営業を経験。その後、日系の不動産投資・開発会社の現地取締役に就任。さらに、現地の不動産会社LJH社、JLL社、CBREにてコンサルティング業を続ける。1991~1993年のバブル崩壊を乗り切った経験を持つ。1997年、起業。1999年、株式会社ワイドエステートを設立。居住不動産、収益不動産、店舗・オフィスビル、開発用地の仲介・売買を行う。新規開発物件の日本市場への販売、住宅開発分譲事業、小規模M&A・コンサルティングも手がける他、アーリーラーニング(保育幼稚園)事業買収コンサルティング等も展開。共同経営で保育幼稚園9園のオーナーでもある。オーストラリアにおける不動産ビジネス歴は32年。日本人としては、最も長く不動産業に関わっている。オーストラリア・ゴールドコースト在住歴34年。

著者紹介

連載専門家が語る!「オーストラリア不動産」投資の魅力

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