オーストラリア経済…コロナ禍から急回復が見込まれる理由とは

コロナ禍にある世界経済。オーストラリアのGDP(国内総生産)は、2019年まで29年連続でプラスで成長していましたが、その記録は2020年でストップしてしまいました。しかし、2021年なかごろには早くもコロナ前の水準に戻るとされています。なぜオーストラリアは他の先進国と比べて、早期の経済復興が見込まれるのでしょうか? 32年間にわたってオーストラリアで不動産ビジネスを手掛けている株式会社ワイドエステートの砂川代表が、不動産市況とあわせて現地の様子を解説します。

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GDPは「29年連続」でプラス成長がストップも…

オーストラリアのGDP(国内総生産)は新型コロナ前におきましては29年間連続して平均3%前後で成長をしていました。実は29年間の連続成長は世界記録で30年目を達成する目前で新型コロナが発生し、ご多分にもれず国内の経済に大きな影響を与えました。

 

新型コロナの感染拡大の対応策として、豪州政府は2020年2月より、1.国境の閉鎖、2.州境の閉鎖、3.主要都市部の都市閉鎖、4.移動距離規制、5.集会の禁止、ソーシャルディスタンスの維持を厳命し、一時的に経済を休眠状態にするという強硬政策をとりました

 

その結果、2020年第一四半期(3月締)においてはマイナス0.3%、第二四半期においてもマイナス7%と2期連続成長が落ち込み、景気後退の宣言を余儀なくされ、景気の連続成長の世界記録は達成できませんでした。

 

 

GDPのプラスは29年連続でストップ…(※写真はイメージです/PIXTA)
GDPのプラスは29年連続でストップ…(※写真はイメージです/PIXTA)

 

ただし、他の先進国に比較すると、この経済の落ち込みはそう大きくなく、経済の底堅さが評価されました。その後、新型コロナの感染拡大を抑制(感染経路を追跡できるシステムを構築)することでき、同時に大規模な緊急財政支出、金融緩和策などが功をもたらし、第三四半期(9月締)はプラス3.3%に反転し、第四四半期もプラス成長の見込みです[図表1]

 

[図表1]オーストラリアのGDP成長率の推移

 

直近の企業景況感と信頼感指数も上昇中で、景気は急ピッチで回復に向かっており、2021年のなかごろまでには新型コロナ前の景気水準まで戻ると予測されています。

 

ちなみに、筆者の住むゴールドコーストがあるクィーンズランド州の人口は約500万人ほどですが、2020年の2月から今日まで(約12ヵ月)における新型コロナ感染者の累計は、僅か1,324人となっています(当然ですが、この間日常生活でマスクをしたことは一度もありません)。

 

直近では全国においても市中観感染者はゼロという日が連日続くこともあるので、感染対応策、つまり「人の命と経済復興の舵取りを成功させた稀な国」といっても過言ではありません。

 

また、大規模な緊急財政出動があり、政府は国債を多く発行しましたが、財務は健全であることと、経済復興を見越した妥当な施策として評価され、スタンダード・アンド・プアーなど大手信用格付け3社は、現在でもトリプルAの格付けを維持しています。ちなみに、このときに発行発行された(経済復興のための)国債の多くは日本人が購入したようです。

 

株式会社ワイドエステート(クィーンズランド州公認不動産業者) 代表

1989年より日系の豪州不動産コンサルティング会社で営業を経験。その後、日系の不動産投資・開発会社の現地取締役に就任。さらに、現地の不動産会社LJH社、JLL社、CBREにてコンサルティング業を続ける。1991~1993年のバブル崩壊を乗り切った経験を持つ。1997年、起業。1999年、株式会社ワイドエステートを設立。居住不動産、収益不動産、店舗・オフィスビル、開発用地の仲介・売買を行う。新規開発物件の日本市場への販売、住宅開発分譲事業、小規模M&A・コンサルティングも手がける他、アーリーラーニング(保育幼稚園)事業買収コンサルティング等も展開。共同経営で保育幼稚園9園のオーナーでもある。オーストラリアにおける不動産ビジネス歴は32年。日本人としては、最も長く不動産業に関わっている。オーストラリア・ゴールドコースト在住歴34年。

著者紹介

連載専門家が語る!「オーストラリア不動産」投資の魅力

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