新型登場の「Aクラス」「Cクラス」…その魅力とは?
132年前の1886年、ゴットリーブ・ダイムラーはガソリンエンジン付きの四輪車を、カール・ベンツは同じくガソリンエンジンを搭載した三輪車の特許を取得、発表した。それが今に続く自動車の歴史のスタートであり、メルセデス・ベンツの始まりだった。
その後、ダイムラーとベンツはパートナーとして会社を設立する。その会社のモットーは『最善か無か』。これは工場の門を出るいかなるものも、「品質」と「安全性」においてすべて最高の基準まで進歩したものにするという意思に基づいており、今に続くメルセデス・ベンツのクルマ作りの哲学の中核となっているものだ。自動車を作り出したメーカーという責任を負い、また、乗る人すべてに安全性と快適性を提供し続けるという信念といってもいいだろう。
それらは、いま販売されているクルマたちでも見事に表現されている。その好例はつい先日発表され、12月より納車が開始される4代目「Aクラス」で、「ハイ!メルセデス」というコマーシャルでご存じの方も多いだろう。メルセデスの小型車として、そしてそのセグメントの中で確固たる地位を築いた「Aクラス」の安全性は、同社のフラッグシップモデルとなる「Sクラス」と同等だ。いや、もしかしたらそれ以上といってもいいかもしれない。その理由は、アクティブブラインドスポットアシストに降車時の警告機能が追加されたからだ。これはクルマから降りようとドアを開ける際、後方から歩行者や自転車等が近づいてきた場合に警告を発するもので、実はまだSクラスにも採用されていないのである。
ちなみに「ハイ!メルセデス」とは音声認識を起動させるワードで、例えば室内が暑ければ、「ハイ!メルセデス、ちょっと暑い」と話しかけると、室内の設定温度を下げてくれるもの。
もうひとつ、別の例を挙げてみると、やはり先般大規模な改良が施された「Cクラス」がある。セダンではクルマの半分にあたる、およそ6,500点もの部品がこの改良のために交換されており、外観はほとんど変わらないフルモデルチェンジといっても過言ではない。このCクラスでも、カメラやレーダーシステムを大幅に改良することで、これまで以上に多様な状況に対応できるようになった。まさに部分自動運転が可能なレベルに到達し、こちらもSクラス並みの安全運転支援システムが搭載されたといえよう。
このように、メルセデスではヒエラルキーではなく、そのクルマのデビュータイミングに合わせて最新の安全に関するシステムを搭載しているのである。
Cクラスにはひとつ付け加えておきたいトピックがある。それは快適性の向上だ。当然のことながら足回りのセッティングも見直され、C180というリーズナブルなグレードでは、本国のエンジニアが最も快適な足回りを実現し、「私が理想とするCクラスだ」といわしめるほどの完成度だという。さらに、Cクラスの日本仕様はランフラットタイヤから通常のタイヤへシフトした(一部グレードを除く)。これは、パンクが少ないという日本の環境を踏まえ、しなやかな乗り心地の向上と同時に、タイヤを交換するときの金額を抑え、ユーザーの負担を減らすことを目的としている。これもまたメルセデスという会社の大きな特徴で、最新技術とともに、その市場のニーズに合わせ、積極的に改良等を加えていくのである。
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メルセデスが「経営者にも」愛される理由
このように安全性と快適性を備えたメルセデスは、多くの企業経営者や個人事業主にも愛されている。その理由は、たとえ長距離の移動であっても疲れを感じることなく、到着した後でも、しっかりと仕事やプライベートを楽しめるからだ。これは実際にユーザーから聞いた話だが、メルセデスで移動するとき、最初は少し疲れていたのだが、ゆったりとクルマに身を任せながらドライブを楽しみ、現地に向かう最中、そして到着後も活力があふれ、積極的に仕事に向かうことができたという。
これはメルセデスの目指すところであり、そのために最新技術を開発し、その技術が現実となった時点で、採用できるモデルから随時導入される。これが「最新のメルセデスこそが、最良のメルセデス」といわれる所以である。
また、そうした方々は当然デザインコンシャスでもあることが多い。普段の身なりとともに、クルマに対するデザインにもこだわりを持っている。メルセデスは前出のAクラスとCLSから新たなデザイン言語を採用した。これまでのキャラクターライン(クルマの基本的形状を構成する線)を多用することでそのクルマの性格を表現してきたものから、キャラクターラインではなく、クルマ全体のプロポーションやボディの面で「勝負」していくという。
しかし、街を見渡すと新しいクルマたちには多くのキャラクターラインが入り、デザインを主張している。ダイムラー社エクステリアデザイン統括のロバート・レズニック氏はこの点について次のように述べる。「確かにそれが現状ですね。しかし、誰が勝つかはこれから5年先でしか分かりませんが、まさに我々はその5年先にいるのです」と。メルセデスはデザインにおいても先を行っているのだ。
ここまでお読みいただいて、「最新のメルセデスこそが、最良のメルセデス」であることがお分かりいただけただろうか。それこそが、いま、メルセデスに乗る価値なのである。
一方で、頻繁にクルマを乗り換えることに躊躇する方もおられよう。それはそれでとても大事な考え方だ。そこで、クルマに対する目線を少し変えて考えてみてはいかがだろうか。長く大事に古いiPhoneを使っている人はいるだろうか。多くの人ができるだけ新しいiPhoneを持ちたいと思っている。その理由は最新の便利な機能が豊富に搭載されているからであり、またそのデザインも洗練されていくからに他ならない。そのiPhoneを自動車に、いや、メルセデスにあてはめて欲しい。常に最新のメルセデスを持ち続けるということは、その時点の最高の安全性と快適性を手中に収めていることなのだ。
メルセデス・ベンツ日本では現在、そういった考えのもと、常に人々に最新のメルセデスのクルマに乗ってもらいたいと、様々な提案を行っている。次回は、頻繁なクルマを乗り換えに多少の抵抗感がある方々にも、期間を決め、常に新しいメルセデスに乗り換えていくことの魅力やメリットについて述べていきたい。