静かな働き方

シモーヌ・ストルゾフ
出版社名
日経BP 日本経済新聞出版
発行年月
2023年12月
ジャーナリストで有名デザインコンサル会社IDEOのデザインリードを勤めた著者が、自身の退職を機に、働き中毒となった米国ホワイトカラーの実態とその背景にある仕事の「神話」に疑いの目を向け、「適度な仕事」を問い直す全米話題作。

ミシュランの星付きシェフ、投資会社ブラックロック、グーグル、キックスターターなど有名企業・組織をやめた人々への取材から、21世紀のいま、仕事に仕事以上の「意味」を求めすぎることで、人間性が奪われているさまが明らかにされていく。

昨今の仕事における「パーパス」重視の思想が、ときに過重労働をひきおこしがちになることに強い警鐘を鳴らす。


【目次】
プロローグ―いつから、仕事は働くこと以上になったんだろう
第1章:さらば、仕事中心の生活―仕事で何かを成し遂げる必要はあるのか?
第2章:さらば、ワーキズム教―仕事は宗教のように崇めるべき存在か? 
第3章:さらば、やりがいの搾取―理想の仕事って、本当にあるのだろうか? 
第4章:さらば、燃え尽き症候群―人間の価値は仕事で決まる!?
第5章:さらば、愛社精神―会社は、ひとつの家族になれるのか?
第6章:さらば、時間あたりの生産性―長く働けば成果に近づけるのか?
第7章:さらば、おいしい残業特典―どうして遅く帰るほうが得をするんだろう?
第8章:さらば、出世競争―肩書きは本当に成功の証だろうか?
第9章:ようこそ、あんまり働かない世界へ―ワークライフバランスが取れないのは自分のせい?

この書籍の著者

シモーヌ・ストルゾフ

ジャーナリスト、デザイナー兼働き方研究者
ジャーナリスト、デザイナー兼働き方研究者
ペンシルベニア大学卒業、スタンフォード大学大学院でジャーナリズムを学ぶ。IDEOの元デザインリード。「ニューヨーク・タイムズ」「ワシントン・ポスト」「ウォール・ストリート・ジャーナル」「アトランティック」、その他多くの媒体で記事を執筆してきた。サンフランシスコ在住。
Photo: Bradley Cox

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