ひざ痛の改善と予防に必要な「日々の運動習慣」

階段の昇り降り、正座、ジョギング、スクワット…。ひざの曲げ伸ばし時に違和感がある人は要注意です。本連載では、生涯、自分の足で元気に歩くために、ひざの調子を整えるエクササイズなどを紹介します。

ひざ痛は早期であればあるほど改善可能

本連載では、私たちがひざ痛に振り回されずにアクティブに暮らすためのポイントや、日々心がけておくべき対処法についてお伝えします。

 

ひざ痛は早期であればあるほど、運動療法・薬物療法などの保存的療法を続けながら、食事や運動、姿勢などの生活習慣に気を配ることで、多くの場合改善することができます。あきらめずに、無理のない範囲で、毎日の生活でできる範囲の「ひざのためになる生活」を実行していきましょう。

 

さて、これまでの連載で何度もくり返し述べてきましたが、やはりひざ痛には日々の運動が最善の策となります。

 

動かすたびに感じる痛みが気になるあまり、普段の運動量を減らしたり、完全に運動をやめたりしてしまう人も多くいます。しかし、ひざが痛いからといってひざ関節を動かさないでいると、次第に動かせる範囲がどんどん狭くなり、曲げ伸ばしがしにくくなるだけでなく、ひざを支えて動かす筋肉(太ももの前側にある大腿四頭筋)も衰えます。

 

症状はどんどん進行していき、筋肉の量と筋力が極端に低下した「サルコペニア」という状態になり、ひいては日常的な動作も困難になってしまうのです。

 

ひざの筋肉には、骨や関節軟骨が受ける衝撃をやわらげてくれる大事な働きがあります。変形性膝関節症を患っている人ほど、できるだけ毎日運動して筋肉を柔軟にすることが、ひざの痛みの改善と予防につながります。

「若いころと同じ感覚」で運動するのは危険!

また、普段から運動する習慣がない人が突然スポーツを始めて、ひざに過剰な負担がかかると、靭帯損傷や半月板損傷などのスポーツ外傷を引き起こしかねません。

 

患者さんの中には、50代で社交ダンスを始めて、高いヒールの靴で長時間踊っていたためにひざを痛めてしまったケースもありますので、くれぐれも無理は禁物です。

 

かつてスポーツ経験があり、数年~数十年のブランクの後で久々に再開するという人も注意しましょう。昔と同じ感覚で運動を始めてしまい、体がついていかずにけがをする人が非常に多いためです。昔と今では体のコンディションが違うことを自覚した上で、新たな気持ちで始めましょう。

本連載は、2016年6月29日刊行の書籍『その痛みやこわばり、放っておくと危険! ひざに「! 」を感じたら読む本』から抜粋したものです。記載内容は予防医学の観点からの見解、研究の報告であり、治療法などの効能効果や安全性を保証するものではございません。

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連載ひざの痛みを改善するために行いたい「早期対策法」

南新宿整形外科リハビリテーションクリニック 院長

医療法人清香会理事長、南新宿整形外科リハビリテーションクリニック院長。1989年産業医科大学卒業後、久留米大学整形外科を経て95年渡米、カリフォルニア大学サンディエゴ校に留学。97年からスクリプス研究所に勤務し、主任研究員を務めたのち帰国。2001年10月にハシモトクリニック(12年に南新宿整形外科リハビリテーションクリニックに改称)を開業。09年からは日本医科大学リウマチ外科非常勤講師も務める。日本にグルコサミンを紹介した。

著者紹介

その痛みやこわばり、放っておくと危険! ひざに「! 」を感じたら読む本

その痛みやこわばり、放っておくと危険! ひざに「! 」を感じたら読む本

橋本 三四郎

幻冬舎メディアコンサルティング

断続的に続く、ひざの違和感。放っておくと歩けなくなるばかりか、将来寝たきりになるリスクもはらんでいます。 本書では、ひざの違和感の正体を明らかにするとともに、9割以上の人が効果を実感しているマッケンジー・エクササ…

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