老後生活に対する不安が高まる中、資産形成の手法として注目を浴びている「確定拠出年金(DC)」。本連載では、証券アナリスト/AFPの頼藤太希氏、CFP/DCプランナーの高山一恵氏の共著『金融機関が教えたがらない 年利20%の最強マネー術』(河出書房新社)の中から一部を抜粋し、確定拠出年金の手続きや制度の疑問など、制度を理解して活用するための基本をQ&A形式で分かりやすく解説します。

口座の開設先は自分に合う金融機関を選択

Q.個人型確定拠出年金の口座開設方法は?

 

A.インターネットか電話で資料を請求します。必要書類に記入のうえ、返送すれば口座を開設できます。

 

個人型確定拠出年金を始めるには、自分でいくつかの金融機関(運営管理機関)に資料請求をし、口座を開設する必要があります。

 

まず、金融機関のホームページ上から必要事項を入力する、もしくは、コールセンターに電話をして資料を送付してもらいます。金融機関をどこにするのか決めるのが難しければ、いくつか気になる金融機関に資料を請求してみるとよいでしょう。最初にしっかりと比較をし、自分に合った金融機関を選択することが大切です。

 

資料が送られてきたら、記載内容を確認のうえ、加入するための申込書に記入し、返送します。資料には、申込書以外に、個人型確定拠出年金ガイドブックや運用商品内容の資料等も入っていますが、制度概要、資産運用についての一般的な知識はわかりづらい場合が多いので、そちらについては、この本でしっかり学んでいただければと思います。

 

ただし、資料はよく読み、どんな運用商品があるのか、手数料はいくらなのかなどは、しっかりと確認するようにしてください。

毎月指定された日に掛け金が自動的に引き落としされる

申込書返送後、国民年金基金連合会による加入審査で承認されると「個人型年金加入確認通知書」が届きます。自営業やフリーランスなど第1号被保険者の人は、以上で手続き完了です。

 

毎月指定された日に、自分の銀行口座から掛け金が自動的に引き落とされて金融商品が購入されます。企業年金制度のないサラリーマンは、申込必要書類に「事業所登録申請書兼第2号加入者に係る事業主の証明書」を同封する必要があるので、会社の人事部または総務部に提出して記入押印をしてもらう必要があります。

 

また、掛け金の支払い方法は、給与天引きで会社から納付してもらうか、個人払い込み(自分の銀行口座から引き落とし)のどちらからでも選ぶことができます。個人払い込みにする場合は、申込書の「掛け金の納付方法」で「個人払込」を選び、口座を指定した「口座振替依頼書」を添付して提出します。

本連載は、2015年12月5日刊行の書籍『金融機関が教えたがらない年利20%の最強マネー術』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

金融機関が教えたがらない 年利20%の最強マネー術

金融機関が教えたがらない 年利20%の最強マネー術

頼藤 太希 高山 一恵

河出書房新社

課税所得が300万円以上の人なら、実質「年利20%での資産運用」ができる―。国の年金制度の限界が指摘されるいま、老後資金の確保にもっとも有利な「確定拠出年金」の賢い運用術をやさしく解説。知れば、将来の“お金の不安”が…

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