投資に役立つ「未来を予測する頭脳」を鍛える方法

今回は、投資に役立つ「未来を予測する頭脳」を鍛える方法を見ていきます。※本連載は、「富のスペシャリスト」として知られる株式会社スガシタパートナーズの代表取締役・菅下清廣氏の著書、『一生お金に困らない「未来予測」の技術』(PHP研究所)の中から一部を抜粋し、投資で成功するために未来を予測する情報収集のノウハウを紹介していきます。

小さな「インスピレーションゲーム」を繰り返す

株は高くなるのか安くなるのか。

為替は円高に進むのか円安に進むのか。

ブラジル国債はどのようなパフォーマンスを見せるのか。

新興国の景気はどうなるのか。

ユーロの信用不安は深まっているのか改善されているのか。

 

自分なりに幅広く集めた情報は、自分の目的に沿って集めたものです。常に自分が設定した目的に関連がありそうな情報をショッピングしていきます。情報がたくさん集まってくると、それを整合して自分なりの予測ができるはずです。

 

先ほど、自分なりに集めた情報をもとに日本の株価を予測するレッスンをお勧めしました。それとまったく同じ方法で、ショッピングして蓄積された情報をもとに、関心のあるテーマについて予測をするレッスンをするといいでしょう。

 

情報に基づいてインスピレーションを得るように心がけることから、私はこれを「インスピレーションゲーム」と呼んでいます。

 

ある企業の株価が上がるかどうか。ブラジル国債は買いかどうか。

 

これはミクロの視点です。

 

マクロの視点で見れば、こんなテーマがあります。日経平均株価がどういう値動きをするか。円ドル相場の行方はどうなるか。極端なことを言えば、今日のニューヨークダウ平均が上がるか下がるかということを毎日考えるレッスンをしてもいいわけです。私も、そうしたことを繰り返し行ってきました。

 

私は三年前にブラジル国債に興味を持った時期があります。毎日のようにブラジルの長期国債の値を見ると同時に、ブラジル国債の値動きに影響を与えそうな情報をショッピングしていました。それをもとに、明日のブラジル国債が高いか安いかについてインスピレーションゲームをやっていたのです。

 

インスピレーションゲームでは、情報ショッピングを一週間した人の的中率と、一〇年間積み重ねてきた人の的中率に大きな差が生じます。初心者はほぼ当たりません。心配無用です。当たらないのが普通です。占いではないのですから。当たる、当たらないよりも、重要なのは、習慣をつくるための動機づけにすることです。

 

目的は、漫然と情報を見ているだけではなく、小さなインスピレーションゲームを繰り返すことによって、未来を予測する頭脳を鍛えることなのです。何らかのターゲットがないと、予測そのものができません。どのようなテーマでもいいので、未来予測をする頭の習慣をつけることを意識してください。

投資には「自己暗示」も欠かせない

インスピレーションというと、怪しいことのように思われるかもしれません。古代の人類は、予知能力をもっていたといわれています。危険に囲まれていた人間は、生きていくために感覚を研ぎ澄まし、危機を察知しようとしていました。そのため、現代の私たちからは想像もできない能力が備わっていたとしてもなんら不思議はありません。

 

猛獣が近づいていることを感知する能力があったと書いてある本もあります。戦国時代の武士が「殺気」を感じる能力も、予知能力の一種だと見ることもできます。インスピレーションゲームをやっていると、やらない人よりも確実に未来を予知する能力が備わってきます。あるいは、予知する能力を意識するだけで、何も意識していない人との間に違いが生まれます。平和な現代においては、普通の状況では予知能力は生まれません。自らレッスンして磨かなければ手に入れられないのです。

 

投資の現場に長くいる経験から、投資には自己暗示が必要だと言えます。自分は強い、自分は運のいい人間だという自己暗示が投資の成否を左右するのです。インスピレーションは、自己暗示と非常に近いところにあります。インスピレーションと自己暗示によって、自分の運を切り拓くという意識が重要なのです。

 

「念ずれば花ひらく」

 

仏教詩人の坂本真民の詩があります。自分は絶対に社長になるんだと強く思っている人と、まったく意識のない人では、社長になる確率は間違いなく違います。ベンチャー起業家の自叙伝を読むと、若いときに「自分は社長になる」と一念発起しているケースが非常に多いことがわかります。思いついたときは、ただの人です。周囲の人にバカにされても、自己暗示をかけ続け、結果、社長になっている人が多いのです。

 

インスピレーションに関しては、私も最初から自信があったわけではありません。二十代は何の変哲もない大和証券の営業マンです。相場に関しては人よりも勉強し、それなりの知識はあったと思いますが、インスピレーションがあったわけではありません。裏を返せば、誰でも意識すればインスピレーションを磨くことができるのです。読者のみなさんも、お話ししたようなレッスンをすればチャンスはじゅうぶんにあります。ここに書いたこと以外、私は特殊なことをやってきたわけではありません。

 

人間は、先見性がある人間と先見性のない人間に分かれます。古代から現代に至るまでの歴史を見れば、先見性のある人間が成功しているのは明白です。成功する人と成功しない人の分かれ目になるので、意識して磨いていただきたいと思います。

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連載投資を成功させる「未来予測」のための情報収集術

スガシタパートナーズ株式会社 代表取締役社長

国際金融コンサルタント、投資家、立命館アジア太平洋大学学長特別顧問。
ウォール街での経験を生かした独自の着眼点、オリジナルの「波動理論」でイベント・相場を先読みし、 日本と世界経済の未来を次々と的中させてきた「富のスペシャリスト」として名を馳せ、「経済の千里眼」の異名も持つ。
経験と人脈と知識に裏打ちされた首尾一貫した主張にファンも多く、政財界はじめ各界に多くの信奉者を持っている。
著書に『今こそ「お金の教養」を身につけなさい』(PHP研究所)、 『新しいお金の流れに乗りなさい』(徳間書店)、『資産はこの「黄金株」で殖やしなさい!』(実務教育出版)など多数。

著者紹介

一生お金に困らない「未来予測」の技術

一生お金に困らない「未来予測」の技術

菅下 清廣

PHP研究所

当然のことながら、明日何が起こるかを見通すことができれば、誰しも成功できる可能性は飛躍的に上がる。本書では、「経済の千里眼」の異名をもつ国際金融コンサルタント・投資家の菅下氏に、先行き不透明な時代で先を読む奥義…

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