前回は、フィリピン不動産投資を実際に行っている30代のサラリーマンの成功事例を紹介しました。今回は、現在進行形で実践しているフィリピン不動産投資の例について見ていきます。

現在、3戸目の購入を検討中…

前回に続いて、今回は渡辺自身の投資歴を紹介します。現在2戸の物件を所有しており、3戸目の物件の購入を検討中です。

 

2013年に購入した1戸目の物件は、DMCIというデペロッパーが施工した物件です。少し郊外にあり、位置としてはアラバン市とマカティ市どちらも通勤圏のベッドタウンとなる街です。

 

 

この物件はプレビルドではなくてRFOと言われる新築で即入居可能の状態で購入しています。当初は投資という意識はなく、自宅を購入するつもりで選びました。

 

広さは約47㎡でバルコニー付きの2ベッドルームで、郊外だけに駐車場も付いています。約320万ペソで購入しました。購入後はマイホームとして1年間住んだ後、リタイアしているアメリカ人に入居してもらっています。

 

賃貸では通常2ベッドルーム2万5000 ~2万7000ペソのところ、あえて安めに2万2000ペソで貸し出しています。

 

実はこの物件については、現在入居中のアメリカ人から買い取りのオファーを受けています。購入価格より高めの金額ということですが、まだ詳細調整中です。

 

その翌年の2014年9月に2戸目となるマカティの「ライズ」を購入しました。プレビルド物件でターンオーバーまで4~5年の期間があります。それまではフリーランスでフィリピンの賃貸仲介をしていましたが、ハロハロホームに入社するタイミングで初めての投資物件を購入しました。

 

購入の理由は、平米単価が割安だったからです。というのも、「ライズ」はマカティの一等地から見ると、1本大通りから外れています。そのため近隣には学校がなくファミリー層には向いていないエリアです。

 

そのためなのか「ライズ」は25~30㎡の1ベッドルームの単身向けが基本で、平米単価が安いこともあって安い金額で買える物件として人気があります。2014年の価格で言えば、6月時点で270万ペソ、渡辺が購入した9月時点で290万ペソ、10月に急に値上がりして316万ペソです。今の価格でいえば400万円ペソを超えています。

 

まだターンオーバーを迎えていませんが、完成した後は現地採用の外国人か、医師などエリートのローカルが住むような物件です。

 

渡辺がこの物件を購入した理由は、「自分で住みたいと思うような魅力的な物件だったこと」。それから、デベロッパーが「シャング」ということでステイタスが違います。ただし、プレビルドの欠点でもありますが、現地に住んでいても工事の進展がわかりにくく、現状でどこまで進んでいるかの詳細は知ることができません。

慎重を期したい「ラッシュセール」での購入

さて、3戸目となるのは、まだ検討中で契約には至っていませんが、ラッシュセールの物件です。前述した通り、ラッシュセールは売り急いでいることもあり決断を急ぎます。

 

現在渡辺の手元に来ているのはグローバルシティにある7年前に竣工されたタワーコンドミニアムで、広さは100㎡以上の3ベッドという、完全にファミリータイプです。

 

内装はまったくなく壁も床もない完全なスケルトン状態ということもあり、購入できる人が限られています。なんでも売り主はフィリピン人という話ですが、これまで一度も貸し出すことをしていなかったようです。

 

 

内装をフルでつくるためには業者発注で150万ペソ、自分たちで手配すれば50万ペソといったところでしょうか。

 

こうしたラッシュセールでは、現金買いであることが基本ですが、分割払いは可能です。また、レントオン(第8回参照)の契約を交わせば、オーナーに月々の家賃を払う要領で代金を支払うことができます。

 

現状ではプレビルドが主流ですが、このようにフィリピンでは様々な購入の仕方があるのも魅力です。ただし、即決が求められるラッシュセールでは、税金についてよく確認しなくてはいけません。

 

というのも、中には固定資産税を滞納している物件があります。売り主がそれをしっかり払わない限りは、新しいオーナーの所有にはなりません。

 

このように、2戸の物件と1戸の物件を検討している渡辺ですが、不動産を購入するのは一旦ストップして、しばらく様子を見る予定です。

 

渡辺には、昔からムダなものを買わずに、お金を貯める習慣がありました。そして20歳くらいから株の運用を行っていました。今は、フィリピンの不動産投資以外では、フィリピンの株式投資も行っています。

 

最終的に目指しているのは50歳で資産1億円、あわよくば2億円が目標です。頑張れば達成できるというのは、経済発展している国だからこそです。

不動産投資だけではないフィリピンの魅力

フィリピンに住んで10年が経ちますが、常に目の前で成長している様子がわかります。根っからポジティブな国民性で、悩んでいても仕方がないという考え方があります。おかげで渡辺も随分影響されてポジティブになったと感じています。

 

日本にいた頃はアパレルに勤めていたこともあって、たくさんの洋服を買っていました。それが今は冬服はいりません。物価も安いので必要なものを必要な分だけ購入するシンプルな生活を送ることができます。

 

気候も温暖とあってフィリピンでビジネス展開する起業家の中には、フィリピンでセカンドハウスを購入して日本とフィリピンを行き来する人もいますし、日本での仕事をリタイアしたご夫婦がフィリピンでのんびりと暮らすというケースも最近増えています。

 

島への交通の便はあまりよくありませんが、世界を代表するような素晴らしいビーチリゾートもあります。近代的なオフィスにも驚かされますが、真っ白なビーチと青く澄んだ海もまた、本当に素晴らしいものです。

 

 

不動産投資のみならず、フィリピンには魅力がたくさんあるというのが渡辺の持論です。是非、一度フィリピンへ来て、この魅力を体感していただけたらと思います。

本連載は、2016年2月27日刊行の書籍『億万長者になりたければ、フィリピン不動産を買いなさい』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

億万長者になりたければ、 フィリピン不動産を買いなさい

億万長者になりたければ、 フィリピン不動産を買いなさい

鈴木 廣政・渡辺 頼子

幻冬舎メディアコンサルティング

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