チームメイトが同じミスを繰り返してしまった時のひと言
【シチュエーション】
サッカー大会での決勝戦。チームメイトのミスがきっかけで、相手にゴールを決められ負けてしまいました。そのミスは初めてではなく、気をつけるようにコーチやチームメイトが何度もアドバイスしていました。
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●ついつい言ってしまいがちだけど、あまりオススメできない…
「だから気をつけるように言ったじゃないか!」
●こう答えたらいいんじゃないかな?
「ドンマイ! 切りかえていこう!」
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【解説】
この場面でいちばんつらいのは、ミスをした本人だよね。それなのに、ミスを強調しても誰のためにもならないよ。仲間や友達の失敗を責めるような言い方はやめようね。
誰も発言しない学級会で「なにか発言してほしい」時のひと言
【シチュエーション】
今日の学級会の司会は、キミです。議題は「より良い学校生活のために」ですが、誰も発言しません。これは困った…。クラスメイトになにか発言するよう、お願いのひと言を言ってみましょう。
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●ついつい言ってしまいがちだけど、あまりオススメできない…
「誰かなにかいい意見はありませんか?」
●こう答えたらいいんじゃないかな?
「思いついたことがあればなんでもいいので出し合いましょう!」
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【解説】
学級会で大切なのは、いい意見を言うことではなく、意見を出して話し合うことだよね。「誰か」や「いい意見」と限定せず、気軽に発言できるような言い回しをしてみよう。
友達の方法だと、いまくいかなそうだな…と思った時のひと言
【シチュエーション】
今は、プログラミングの授業中です。ふたり一組で、ロボットを動かすプログラムを書いています。作業を分担し、それぞれが担当したプログラムを確認しあったところ、このままではロボットが動かなそうです。
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●ついつい言ってしまいがちだけど、あまりオススメできない…
「この方法は間違ってるよ」
「この方法だと失敗するよ」
●こう答えたらいいんじゃないかな?
「そういう方法もあるけど、私はこうした方がいいと思う」
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【解説】
会話はキャッチボールと同じ。いきなり「失敗する」「間違っている」ときつい言葉を投げたら、受け手は驚くし、ムッとするよね。相手のやり方を認めたあとで、アドバイスしよう。
齋藤 孝
明治大学文学部教授
1960年静岡県生まれ。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。著書に『語彙力こそが教養である』『小学3年生から始める! こども語彙力1200』(いずれもKADOKAWA)、『大人の語彙力ノート』(SBクリエイティブ)、『声に出して読みたい日本語』(草思社)、訳書に『現代語訳 論語』(ちくま新書)など多数。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」総合指導。
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