わかりにくい質問は、答える側にとっても非常に苦痛
三流は、質問の内容が伝わらず、
二流は、丁寧に質問して、
一流は、どのように質問する?
何の質問をされているかよくわからない……。
これは質問される側にとって非常に苦痛です。「どういう意味ですか?」と質問を質問で返さないといけません。
質問内容を丁寧に説明してもらえるのもありがたいですが、ずっと聞き耳を立てて聞いていないといけないので、これも質問される側の疲労を溜めます。
できればパッとイメージできる質問をしてほしいところ。
そんなときに威力を発揮するのが、「例え話」を使った質問です。
例えを交えて質問すると、一瞬でイメージができて、相手は答えやすくなります。
面接を例にしてみましょう。
急に「あなたはどんな性格ですか?」と質問されても答えにくいと思います。
当社のクライアントにも面白い質問をする企業があり、面接で「自分を家電製品に例えると?」と質問するそうです。
面接者からは、
「ソファーです。家族全員を包み込みます」
「エアコンです。その場が快適に過ごせるように調整します」
「冷蔵庫です。寒いギャグでその場を凍らせます(笑)」
など、いろいろな回答があり、その人の性格やキャラが見えてきて面白いそうです。
◆「たとえば」という枕詞を使って、何かに例えて質問してみよう
以前、動物タイプ診断が流行りましたが、これも「自分を動物に例えると?」という例え話を使った質問です。
ライオンはリーダー、イヌはムードメーカー、クジャクは芸術家タイプ。
カラーセラピーも流行りました。「自分を色に例えると?」という質問で、赤は情熱的、青は爽やか、紫は神秘的、白は純粋。
質問内容を一発でイメージしてもらうなら、長々説明するよりも、何かに例えて質問する方が、質問の内容が高速で伝わります。
お店のコンセプトをヒアリングするときも、
「たとえば、ファミレスみたいにたくさんメニューを取り揃えている感じですか? それよりこだわりの一品を出すような老舗的な感じですか?」
と、例えて質問する方が相手は答えやすくなります。
相手が答えづらそうなときこそ、「たとえば」という枕詞を使って、何かに例えて質問してみてください。
「A≒B」という公式で、Aという質問に似ているBを当てていきます。
質問に答えてもらう相手を配慮する。これは質問の腕を上げる大前提です。
相手が答えやすい質問を開発していくことが、あなたの質問力を向上させる起爆剤になります。
【Road to Executive】
一流は、例え話で質問する
★質問内容と似ているものをぶつけてイメージしやすくする
桐生 稔
株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役
日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー
日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー
一般社団法人日本声診断協会音声心理士
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