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連載米国フロリダ州オーランドの「バケーションレンタルホーム投資」最新事情【第5回】

バケーションステイに特化したインテリア・プランの考察~前編

フロリダ州オーランド米国不動産

バケーションステイに特化したインテリア・プランの考察~前編

前回は、円高のときに海外不動産投資を行うことが、投資パフォーマンスにどれぐらい貢献するのかを検証してみました。今回は、実際のバケーションレンタル用の物件を例にして、最適なインテリア・プランについて考えてみます。

「ゲストから選ばれるか」という視点でプランを検討

バケーションレンタルホームとは、バケーションに訪れるゲストに貸し出すことを目的とした戸建住宅・別荘で、Airbnb(エアビーアンドビー)のようなインターネットを利用した予約システムを通じて貸し出されます。

 

 

今回は、前々回の『フロリダ「バケーションレンタルホーム」投資で成功する秘訣』の続編になります。

 

今回は、バケーションレンタルホームにおける家具・内装等のインテリア・プランにフォーカスして、具体的な例を示しながら、実務のポイントを説明したいと思います。

 

前々回のコラムでは、オーナー投資家が、内装のプランニングや家具の選定の際に注意しないといけない点について、いくつか指摘しましたが、ここでおさらいをしておきます。

 

・ オーナー投資家の趣味・趣向ではなく、バケーションステイに訪れる宿泊客の視点でプランの適否を判断すること

・ 宿泊客はインターネットから、宿泊先の情報をとり、それを判断し、オンラインで予約を行っていること

・ プランのアイデアは、ローカルの専門家(プロパティマネジャーやインテリアデザイナー)の意見をきくこと。但し、コスト対効果について必ず検証すること。

 

再度強調しますが、内装のプランニングや家具の選定で決してブレてはいけないことは、どのような内装・家具なら、ユーザー=ゲスト(宿泊客)から選ばれるかという視点です。オーランドを来訪するゲストの大半は、バケーションステイを目的としています。インターネットを通して見た場合の写真写りや見映え・印象も意識せざるを得ません。

お子様からも選ばれる寝室のデザイン・プラン

それでは「チャンピンオンズゲート」の実例をみていきましょう。

 

写真は、「チャンピオンズゲート」の中でも特に人気が高い住戸タイプ(マウイ)です。先頃オープンしたばかりの住戸で、9ベッドルームあります。

<写真1(外観)>
<写真1(外観)>

宿泊客の大半はインターネットで予約する時代です。

バケーション目的の宿泊客は、ホテルにしようか、どこのバケーションホームにしようかと考えながら、ネットを閲覧している点について、理解しておくことが大切です。そして、子供連れファミリーの場合、バケーションステイという目的を考えますと、宿泊先の決定には、お子様の意見がある程度反映されると考えるのが妥当ではないでしょうか。

 

子供の寝室は、米国人のお子様の嗜好やライフスタイルにマッチした、空間デザインや内装プランが期待されます。しかも、性別・年齢の異なる成長途中の幅広い層のお子様たちを、カバーできるデザイン・プランとなると、とても難しい問題です。

 

この点について、日本人のオーナー投資家の好みや感性だけで、間違った判断をしてしまうと、米国人のお子様から評価されず、ネット上の競争に勝てないものになりかねません。

 

しかしながら、性別や年齢、場合によっては人種によって、好みや感性が全く異なり、流行廃りもあることから、完全な自信をもって、子供部屋のプランはこうあるべきという正解がないのが、悩みどころです。

 

米国人インテリアデザイナーと意見を交わして、作りあげたのが、下記のプラン例です。いずれも、ディズニーや映画のキャラクターをあしらったプラン・デザインになっています。


<写真2(子供部屋 /ミッキー)>
<写真2(子供部屋 /ミッキー)>
<写真3(子供部屋 /プリンセス)>
<写真3(子供部屋 /プリンセス)>
<写真4(子供部屋 /ピーターパン)>
<写真4(子供部屋 /ピーターパン)>
<写真5(子供部屋 /ダースベイダー)>
<写真5(子供部屋 /ダースベイダー)>

ミッキーの部屋は男女兼用低学年用、プリンセスの部屋は低学年の女の子用、ピーターパンの部屋はそれよりも上の年齢層、ダースベイダーの部屋は高学年の男の子用をイメージしています。一方、高学年の女の子の場合、大人の寝室で十分気に入ってもらえるものと、ここでは整理しました。

一体性を重視しながらも各部屋の個性を引き出す工夫

次に、大人の寝室をみていきましょう。

 

住戸モデルの内装プランでは、カラーコーディネートに特に配慮しました。

バケーション目的のゲストから、選ばれるバケーションホームになるために、明るい配色を意識して選択しています。

<写真6(1階正面玄関左)>
<写真6(1階正面玄関左)>
<写真7(1階プール側右)>
<写真7(1階プール側右)>
<写真8(2階道路側左)>
<写真8(2階道路側左)>
<写真9(2階中央部左)>
<写真9(2階中央部左)>
<写真10(2階プール側右)>
<写真10(2階プール側右)>

いずれの部屋もパステル調の中間色を基調にし、落ち着いた雰囲気の寝室になるよう心がけました。

 

また、各部屋は異なるカラーリングや家具を調和させ、個々の個性を際立たせることで、各ゲストに部屋を選ぶ楽しみを感じとってもらえるよう配慮しています。

<写真11(1階正面玄関左バスルーム)>
<写真11(1階正面玄関左バスルーム)>
<写真12(2階中央右バスルーム)>
<写真12(2階中央右バスルーム)>
<写真13(1階プール側右バスルーム)>
<写真13(1階プール側右バスルーム)>

この住戸モデルでは、バスルームの仕様は、デベロッパーが提供する標準のものをそのまま使っています。

 

米国製なので、洗面所や便器の高さは、日本人の標準的な背丈には、若干高く感じますが、ゲストが米国人中心だと考えると、このままがベストではないかと判断しました。

 

 

次回は、今回同様、住戸モデルの実例を示しながら、バケーションホームならではの楽しみ方を提供できる、アミューズメント施設の例を紹介したいと思います。

市村 映樹

Vermilion Capital Management 取締役&コンプライアンス・オフィサー

同志社大学法学部卒。製品メーカー向けの商品企画、プロモーション、ブランディングを含むマーケティング業務全体を経験した後、不動産経済研究所で不動産マーケットの動向と事業に関する調査・執筆に5年間従事。
2001年 、株式会社クリードに入社。クリードでは、経営企画、グループ全体のリスク管理及びコンプライアンスを担当。2008年にクリード不動産投資顧問の取締役就任、MBOの後、2010年にVermilion Capital Management に社名変更。
2014年にクアラルンプールの現地法人(VERMILJOEN SDN.BHD.)を設立し、マレーシア及びアジア各国での投資事業も本格化。
2016年より米国LENNAR社の販売事業を開始。これを機に、米国バケーションホームの専門ウェブサイト(www.usvacationhome.jp)を開設し、バケーションレンタル投資の啓蒙を図る。

Vermilion Capital Managementは、金融商品取引業(投資運用・投資助言・第二種)のライセンスをもつ不動産の投資運用会社。これまでの私募ファンドの運用資産総額は3,642億円。不動産本来の資産特性を考慮のうえ、高く安定したインカムをとりながら、キャピタルリスクを軽減できる投資スタイルを採用し、不動産資産にアロケーションするメリットを最大限享受できる運用・助言を方針とする。

著者紹介

連載米国フロリダ州オーランドの「バケーションレンタルホーム投資」最新事情

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