「コア指数の低下」が示す米国経済の現状
(物価・名目値)PCE価格のコア指数は前期比、前年同期比ともに低下
7-9月期のGDP価格指数は前期比年率+3.5%(前期:+1.7%)と前期、市場予想(同+2.7%)を上回った。この結果、名目GDP成長率は前期比年率+8.5%(前期:+3.8%)と実質GDP成長率を上回り、前期から伸びが大幅に加速した(図表9)。
一方、FRBが物価の指標として注目するPCE価格指数2は、前期比年率+2.9%、前年同期比+3.4%(前期:+2.5%、+3.9%)と前期比は上昇したものの、前年同期比は低下した(図表10)。
また、物価の基調を示す食料品とエネルギーを除いたコアPCE価格指数は、前期比年率+2.4%、前年同期比+3.9%(前期:+3.7%、+4.6%)となり、こちらは前期比、前年同期比ともに低下した。このため、物価の基調を示すコア指数の低下はインフレ圧力が緩和していることを示している。
2 現在、FOMCのメンバーは四半期に一度物価見通しを公表しており、そこで物価の指標として採用されている指数がPCE価格指数とコアPCE価格指数である。見通しは年単位で、各年の10-12月期における前年同期比が公表されている。
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