(※写真はイメージです/PIXTA)

“投資の神様”ウォーレン・バフェットやビル・ゲイツ、ジェフ・ベゾスなど、アメリカの超大富豪たちはみな「桁違いの額」を寄付しています。また、寄付の文化がないといわれる日本でも、多額の財産を寄付する富裕層はいるものです。では、そもそも彼らはなぜ寄付を続けるのでしょうか。『元国税専門官がこっそり教える あなたの隣の億万長者』(ダイヤモンド社)著者の小林義崇氏が、自らの経験を交えて解説します。

寄付するアメリカ、寄付しない日本

「フィランソロピー」の精神で桁違いの金額を寄付する海外の富裕層

アメリカの経済誌『フォーブス』は、“投資の神様”と呼ばれるウォーレン・バフェット氏の寄付額の累計が、461億ドル(約6兆223億円=1ドル135円換算)と試算しました。

 

米マイクロソフト創業者ビル・ゲイツ氏が率いるビル&メリンダ・ゲイツ財団や米アマゾン・ドット・コム創業者のジェフ・ベゾス氏など、海外では富裕層によって桁違いの金額が寄付されています。

 

こうした社会貢献は、フィランソロピー(philanthropy)と呼ばれ、背景にはキリスト教の思想があるといわれています。

 

フィランソロピーの語源が、ギリシャ語の愛(フィリア)と人類(アンソロポス)であることからも、西洋では古くから人のために奉仕をする文化が根づいていることがわかります。

 

寄付の文化がない日本だが…一部「例外」の日本人も

一方、「日本には寄付の文化がない」といわれることがあります。実際、内閣府によると、アメリカの寄付総額がGDP(国内総生産)の2.2%であるのに対して、日本は0.11%という非常に低い割合にとどまっています。

 

それでも、日本の富裕層にも寄付をする傾向は見られます。私も相続税調査で、多額の財産を寄付する富裕層を何度か目にしたことがありました。

 

富裕層には地元の自治体や母校、仕事の関連団体など、さまざまなつながりがありますから、そうしたつながりを大事にする意識から寄付をすることが多いようです。

 

日本の資産家で、普通では考えられない規模の寄付をしたことで知られるのが、事業家の本多静六氏です。1866年に現在の埼玉県で生まれ、造園技師、林学者として活躍しました。

 

本多氏が行っていたのが、「月給4分の1天引き貯金」というものです。社会人になってから、本多氏は給料の4分の1を貯金し続け、その貯金を株や公共事業などに投資したそうです。その結果、現在の価値に換算して100億円はくだらない資産を築きました。

 

本多氏が本当にすごいのはここからです。本多氏は、長年の努力により築き上げた財産のほぼすべてを教育・公共機関に寄付したのです。

 

たとえば、私財を投じて得た埼玉県秩父地方の山林2600ヘクタール余りを、奨学金事業創設のため、埼玉県に寄付。これを機に生まれた「本多静六博士奨学金」は、埼玉県で今も引き継がれています。

 

次ページ筆者が自身の経験から考える「寄付」の動機

※本連載は、小林義崇氏による著書『元国税専門官がこっそり教える あなたの隣の億万長者』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・再編集したものです。

元国税専門官がこっそり教える あなたの隣の億万長者

元国税専門官がこっそり教える あなたの隣の億万長者

小林 義崇

ダイヤモンド社

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