年収800万円の証券会社課長、住宅ローン審査に落ちる。「実は奥様が…」融資担当者が明かした否認理由に、撃沈【不動産コンサルティングマスターが解説】

年収800万円の証券会社課長、住宅ローン審査に落ちる。「実は奥様が…」融資担当者が明かした否認理由に、撃沈【不動産コンサルティングマスターが解説】

マイホームを夢見る都内勤務のサラリーマン。証券会社で課長職に就いている夫の収入は十分、物件価格の2割もの自己資金も用意していましたが、住宅ローンの審査に落ちてしまいました。否認となった理由はどこにあったのでしょうか。株式会社JKASの代表取締役・西上正通氏が解説します。

数年かけて信用情報を改善、マイホーム取得に向け再び歩み出す

「なぜ、こんなことを…?」

 

太郎さんは悲しみと怒りに胸を締め付けられながら、美晴さんを問い詰めました。

 

美晴さんは泣きながら、申し訳なさそうにその真相を語りました。最初は些細なことから始まり、だんだんと大きな借金になってしまったこと。そして、その借金を隠してしまったこと。美晴さんは太郎さんに迷惑をかけたくない一心で、つい事実を隠してしまったのだと告白しました。

 

その後、太郎さんと美晴さんは、何日もにわたって真剣な話し合いを重ね、どうすればこの難局を乗り越えられるのかを考えました。

 

美晴さんは借金を完済することを誓い、そして信用情報を回復するために新たに自分も働き始めることを決意。一方の太郎さんも、美晴さんへの怒りはいったん忘れ、一緒にこの問題を乗り越えていくことに焦点を当てることにしました。

 

そして数年後、夫婦の努力が実を結びます。信用情報が改善され、山田家は再び夢のマイホームに向かって歩き出せることになったのです。

 

しかし、ここでも一苦労がありました。

 

というのも、新たに物件を見て回る際、前回の「理想的な物件」の残像がちらつき、なかなか納得のいく物件に出会えなかったのです。

 

しかしこれも、信用情報の回復に努めていた数年間に比べれば、贅沢な悩み。太郎さんと美晴さんは血眼になって物件情報を漁り、根気強く理想のマイホームを探し続けます。仲介業者から新着情報がもたらされれば、すぐ現地にも出向きました。

 

休日もすべて物件探しに充てる日々を数ヵ月過ごし、太郎さんと美晴さんはついに納得のいく物件に出会います。すぐに購入の意思を示し、不動産売買契約を経て、再度住宅ローンの申請を行いました。

 

前回のことが脳裏に浮かび、審査結果が出るまではドキドキでしたが、今回は無事「承認」。2人は安堵し、手を取り合って喜びました。

 

そして、山田家はいよいよ新しい夢のマイホームに引っ越すことに。玄関の扉を開いた瞬間、妻の美晴さんの目には涙が溢れていました。それを見た太郎さんは、信頼とオープンなコミュニケーションがあれば、どんな難局でも乗り越えられることを感じました。

 

新居での初めての夕食。家族団らんの時間を過ごしているとき、太郎さんはこれまで以上に、家族が強固な絆で結ばれていることを実感したのでした。

 

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