3つのテーマから考える理想の暮らし
実際に二拠点生活を行っている方や移住した方に話を聞いてみると、たとえば、朝はサーフィンや釣りをするみたいなライフスタイルや、ハイキングや川遊びなどで体を動かすといった、海や山ならではの趣味やアクティビティに興じていないことがわかりました。「豊かな自然だけではなく、その風土に育まれた人や文化を魅力に感じた」といった声が多く挙がりましたが、具体的にどういうことかみていきましょう。
①その地域に住む人
二拠点生活や移住をするうえで、重要なポイントは、そこにいる人やコミュニティの存在があります。自然のそばで暮らしを営む人たちのなかには、漁業や農業、林業などの一次産業に従事されています。ときに厳しく、ときにおおらかな表情をみせる自然とともに生きているなかで培われた気質や正確、価値観を持つ人たちに囲まれた暮らしで、大切な何かを学べるかもしれません。
また、地域内のなかでも、住居を構える場所によっては接する人や環境が変わってきます。そのうえでも、コミュニティは大切な地元の人たちとの接点となるでしょう。面倒見のよい商店街のおばさんや移住の先輩などを介して、地域の集まりや祭りに積極的に参加することで、その地域の人たちとの相性も確かめることが大事です。
②その地域特有の自然
山や海で暮らすことの醍醐味はなんといっても豊かな自然です。自然のなかでのアクティビティは無数にあり、休日も思う存分楽しめるでしょう。上述したリスクなども踏まえて備えをすることが大切なのはいうまでもありません。
また、山や、海は子供たちにかけがえない経験を与えてくれます。都市での生活に比べると習い事の選択肢などは少ないかもしれませんが、動植物や昆虫との命の触れ合いや、豊かな農産物、海産物を通じた食育など、都市では得られない多くの学びがあることでしょう。そして、特に高齢化が深刻な山間や海辺の街にとって子供はエネルギーの源。たくさんの地元の方々が子育てをサポートしてくれるでしょう。
③その地域伝統の文化
年に1度の夏祭りから、日々の食卓にまで、地域の人たちが育んできた特有の文化がいたるところに感じられることも、山暮らし、海暮らしの魅力でもあります。季節ごとの行事などに参加することで、その土地の歴史や大切にしてきた文化をより深く知れることはもちろん、地域の伝統を後世につなぐ役割をになっているという実感が、よりその地域への帰属意識を芽生えさせることに繋がるでしょう。
合同会社Stone intech
中嶋遼太
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】
■恐ろしい…銀行が「100万円を定期預金しませんか」と言うワケ
■47都道府県「NHK受信料不払いランキング」東京・大阪・沖縄がワーストを爆走