活況の不動産マーケット。一方で、人口減少により、勝ち・負けがはっきりしてくるといわれています。今後「勝てる街」とは? 人口などのデータをもとに考えていきます。今回焦点を当てるのは江戸川区「小岩」。

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    レトロな商店街に象徴される街「小岩」

    「小岩」は東京都江戸川区に位置する、JR総武線(各駅停車)の駅。総武線沿線の東京都の端にあたり、江戸川を渡ると千葉県市川市に入ります。22年度の1日あたり平均乗降人員は、JR東日本エリア内で68位の55,563人。乗降人員ランキングの前後には、御徒町と王子が並びます。

     

    都心へのアクセスをみていくと、東京駅まではお隣の新小岩駅で総武線快速に乗り換えて24分、新宿駅までは各駅停車の直通で39分、渋谷へは代々木駅で山手線に乗り換えて43分(いずれも平日8時台の乗車)。また、小岩駅から徒歩圏内の京成小岩駅(京成本線)を利用すれば京成上野駅まで直通27分でアクセスできるほか、反対方向・千葉方面への移動にも便利です。

     

    小岩といえば、充実したショッピング環境が大きな魅力です。駅直結の『シャポー小岩』にはじまり、南口から放射状に『小岩フラワーロード』『昭和通り』『小岩サンロード』といった大商店街が延びています。

     

    庶民的な雰囲気の商店街が魅力の小岩ですが、街全体の高齢化に伴って、商店街も駅から少し離れるとシャッターが閉じたままの店舗が目立つようになっており、売り上げも落ち込んでいるようです。また、老朽化した木造住宅が密集していることから災害発生時のリスクも指摘されており、これを受け江戸川区は小岩駅南北で複数の再開発事業を進めています。

     

    南口側では『小岩フラワーロード』西側地区に1~3街区からなる『FIRSTA Koiwa』を開発中。21年7月には1街区に10階建ての商業ビル『FIRSTA1』が開業、22年5月には地上22階建ての複合施設『FIRSTA2』が竣工しています。残る『FIRSTA3』も22年12月に着工しており、25年11月には共同住宅と商業施設からなる地上33階建ての複合施設が誕生予定です。

     

    また、北口側でも20年に市街地再開発組合が設立され、大規模な再開発プロジェクトが進行しています。

     

    北口再開発の目玉は、23年1月に着工、27年1月に竣工予定の地上30階建ての複合施設。1~4階は店舗が入居する商業スペース、5階には駐輪場が入り、6~30階が総戸数730戸の共同住宅となる予定です。現在イトーヨーカドーのあるエリアに整備中の交通広場やペデストリアンデッキも含めた再開発事業のすべてが完了するのは31年とされています。

     

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