活況の不動産マーケット。一方で、人口減少により、勝ち・負けがはっきりしてくるといわれています。今後「勝てる街」とは? 人口などのデータをもとに考えていきます。今回焦点を当てるのは「松濤」。

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    東京都心の高級住宅街の代表格「松濤」

     

    渋谷109の右手側をしばらく歩いていくと、渋谷駅周辺の喧騒から一転、静謐な住宅街にたどり着きます。東京都心の代表的な高級住宅街の1つ、「松濤」です。かつてこの地にあった茶園「松濤園」が町名の由来であり、落ち着いた雰囲気の街並みが広がります。

     

    松濤は、北は神山町、東は宇田川町に隣接しており、渋谷駅へも徒歩圏内。「忠犬ハチ公」の飼い主で東京大学教授だった上野英三郎が暮らしていた街としても知られています。

     

    松濤の邸宅の特徴は、その区画の大きさ。このエリアの大部分は、田園調布や成城などと同様に、建ぺい率や高さ、用途が定められた第一種低層住居専用地域であり、加えて松濤1丁目・2丁目ならびに神山町には、「200平米以上」でないと家を建てられないというルールが存在します。そのため、松濤にはいわゆる「豪邸」が多く立ち並んでいるのです。

     

    そんな松濤の最近のトピックといえば、東急・東急百貨店がLVMHグループ傘下の投資会社と共同で推進している大規模な再開発です。「渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト」と名付けられたこの再開発プロジェクトでは、渋谷の新しいランドマークとして、東急百貨店本店とBunkamuraを一体化させた新たな商業施設を開発中です。

     

    この再開発に伴い、東急百貨店本店は23年1月、55年の歴史に幕を閉じました。跡地に建設されるのは、地上36階、地下4階の複合施設。1989年に開業し、東急グループの文化事業のけん引役を担ってきた「Bunkamura」も、23年4月にオーチャードホールを除く全館で営業を休止。27年度に予定されている新商業施設の開業と同時に営業を再開するとしています。

     

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