(※写真はイメージです/PIXTA)

証券会社に勤める36歳のAさんは、結婚を機に、思い切って港区の2LDKマンションに引っ越しました。「憧れの港区暮らし」で新婚生活を満喫していたAさん夫妻でしたが、気づけば「家庭崩壊の危機」に陥っていたそうです。いったいなにがあったのか、牧野FP事務所の牧野CFPが解説します。

見栄とプライドが招いた「家庭崩壊の危機」

36歳のAさんは、国内準大手の証券会社に勤務しています。年収はボーナスを含めて1,100万円ほどで、都内の花形店舗で営業として活躍中です。

 

6歳年下のBさんと付き合い始めたのは、30歳のころです。転勤した地方の支店で、エリア採用だったBさんと出会い、その素直な人柄に惹かれ交際は順調でした。4年後、現在の支店に転勤というタイミングでBさんの妊娠がわかり、2人は結婚しました。

 

Aさんの花形店舗への転勤は出世コースで、「給与アップは間違いない」と目論んでいました。また、Bさんが「子育てが落ち着いたら仕事を再開するつもり」と言っていたこともあり、結婚のタイミングで勤務地に近い港区のマンションを借りました。家賃は33万円で、間取りは2LDKです。

 

妻のBさんにとっては、これが初めての東京暮らしです。さらに憧れの港区とあって、Bさんははしゃいでいました。妊娠と転勤が重なり、環境の急変がストレスにならないかと心配していたAさんでしたが、ほっと一安心です。

 

しかし……。

 

夢の港区暮らしで「激変」した妻

出産を機に、ご近所さんやママ友たちと親しく付き合うようになるにつれて、Bさんの様子に変化がありました。

 

「我が子をエリートに」という思いから多くの習い事に通わせ始めたものの、「子育てに専念したいの」と復職は拒否。

 

さらには「港区から引っ越したくないから家を買って。もし転勤することがあったら、私は行きたくないから単身赴任してね」とまで言い放つ始末。出会った当時の朗らかで素朴さをもった面影はもはやどこにもなく、Aさんは思わず「お前……いつからそんなに変わってしまったんだ?」と涙ながらに訴えたそうです。

 

Aさんは、Bさんの変化と都内一等地での生活、そして子どもの教育費など多くの問題に思い悩み、「このままでは老後破産も免れない。子供に会えなくなるのはツラいが、もう離婚しようか」とまで考えるようになりました。

 

そこで、Aさんは機会を見つけ、Bさんを連れて筆者のFP事務所に相談に訪れました。

 

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