いろいろ言われているけど、やっぱり家が欲しい! そうマイホームを実現する人の平均年齢は40歳。しかし夢がかなって浮かれていると、30年後に恐ろしい事態に……みていきましょう。
手取り32万円、40歳・大卒サラリーマン「念願叶って家を建てました」浮かれ気分も70代で撃沈する「住宅ローン返済額」 (※写真はイメージです/PIXTA)

70代で住宅ローン返済が残っていたら…家計はどうなる?

仕事を続けていられるうちはいいかもしれません。しかしいつかは年金生活者に。収入が年金だけになったとき住宅ローンが残っていたら、どのような生活になるのでしょうか。

夫婦共働きだとしたら、65歳から手にする年金額は、男性17万円、女性10万円、夫婦で27万円ほどというのが平均値

 

*厚生労働省『令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況』より

 

そこから月11.5万円払ったら、残り15.5万円。住むところもあるわけですから、問題ないように思えます。では片働きだったとしたら、配偶者は国民年金だけ手にすることになり、満額支給で夫婦で年金23万円ほどに。月々の生活費は11.5万円となり、一気に雲行きは怪しくなります。

「70代の破産者が急増」のワケ

このように平均値で話を進めていきましたが、実際に住宅購入年齢が上昇していることで、高齢者の破綻事件は上昇傾向にあります。

 

日本弁護士連合協会消費者問題対策委員会『2020年破産事件及び個人再生事件記録調査』で年齢別「破産債務者」の比率をみると、70代の債務者がひと際増えていることがわかるでしょう。

 

【年齢別「破産債務者」の比率】

30代:19.55%→15.89%

40代:26.01%→26.94%

50代:22.78%→21.45%

60代:16.40%→16.37%

70代:7.51%→9.35%

 

日本弁護士連合協会消費者問題対策委員会による『2020年破産事件及び個人再生事件記録調査』より

※数値左:2017年調査、右:2020年調査

 

高齢者の破産件数の増加。そのすべてが「70歳にしてローン返済」からくる生活苦かは判別が難しいですが、相当数いることは想像できます。

 

念願の一戸建てを実現した時に、このような事態を想像できるか/できないかが、運命の分かれ道。これから先、どう考えてもローン返済と共に少しずつでも老後資産の形成を進めていかなければ、老後破産は免れません。気を引き締めて、しっかりとこれから先のマネープランを考えていきましょう。