その他 経営戦略
連載経営者の財務力を一気にアップさせるB/S、P/Lのグラフ化【第1回】

貸借対照表を「面積グラフ化」で一気にわかりやすくする方法

新連載グラフ化貸借対照表

貸借対照表を「面積グラフ化」で一気にわかりやすくする方法

本連載は、株式会社アイ・シー・オーコンサルティングの代表取締役・古山喜章氏の著書、『経営者の財務力を一気にアップさせる本〔補訂版〕』(東峰書房)の中から一部を抜粋し、図を徹底活用した貸借対照表・損益計算書の見方をご紹介します。

「井上式B/S面積グラフ」とは?

わかりづらいB/S(貸借対照表)を、どうすればわかりやすくできるか?ということで、それぞれの数字の大きさを、面積で表したものが、井上式B/S面積グラフ です。

 

例えば、業績会議や営業会議の資料などでも、数字がビッシリだと、わかりづらく、一目で状況判断ができません。そんなとき、棒グラフにしたり、折れ線グラフや円グラフにしたり、ということをします。そのほうが、参加者一同、簡単に理解できるからです。

 

B/Sも、それと同じことなのです。また、数字をグラフ化する時、全体の中でウエイトが小さいものは、〝その他〞などとして表記しますね。これについても、B/Sの場合も同じです。

 

B/Sをグラフ化したものが、下記の図表1です。

 

《貸借対照表》B/Sをグラフ化してみる

【図1】

データや数字は、グラフや図にすることで、わかりやすくなります。B/S(貸借対照表)は、現在の財務状況をデータ化したものです。ならば、そのデータを図にし、わかりやすくすればよいのです。

負債や資産の中身をグラフ項目の面積で示す

グラフの左側は資産の部、ですね。縦に、流動資産と固定資産のグラフがあり、その右隣に、現預金、売掛金、建物、土地、など、その内訳がグラフ化されています。

 

流動資産と固定資産のどちらが大きいか。資産の部の中でも、何が大きなウエイトを占めているのか?ということが、これで一目でわかりますね。

 

そしてグラフの右側は、負債の部と自己資本の部、です。負債の部は、縦に流動負債と固定負債に分けます。なので、右側は、大きく3つの項目に分かれます。流動負債・固定負債・自己資本、です。そして、それぞれの中身を、面積で示してゆくのです。

 

借入金はどれくらいあるのか、自己資本は全体のどれくらいを占めているのか?といったことが、一目でわかるようになります。それぞれの項目を色分けして、見やすくする、ということも、理解・判断を早めるポイントです。

 

ただし、いくらグラフ化しても、それぞれの面積が大きいとか、小さいとか、ということが、いったい何を意味しているのか?ということがわからなければ、せっかくのグラフも活用できません。

 

B/Sは、現状の財務状況を表したものです。財務状態が良いのか、悪いのか、判断できるようになるため、後の記事で事例紹介をしてゆきます。

 

“わかりづらい”を理由にB/Sを避けるのではなく、面積グラフ化して、“わかろう”と取り組んでみよう!

 

(面積グラフの作り方は、書籍『経営者の財務力を一気にアップさせる本〔補訂版〕』終章「井上式B/S面積グラフの作り方」にてご紹介しています。)

本連載は、2015年4月30日刊行の書籍『経営者の財務力を一気にアップさせる本〔補訂版〕』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

古山 喜章

株式会社アイ・シー・オーコンサルティング 代表取締役

昭和40年 大阪府生まれ。

平成元年 関西大学卒業後、兵庫県の中堅洋菓子メーカーに入社。経理、総務、人事、生産管理、工程管理、広報など、主たる管理部門で実力を発揮。

平成17年 株式会社アイ・シー・オーコンサルティングに加わり、経営指導業務を開始する。
以降、長年の現場実務経験と、師匠である井上和弘(アイ・シー・オーコンサルティング会長)の《井上式経営術》を武器に、日々、中小企業の黒子としての経営指導に邁進している。

指導実績:財務改善、税務・銀行対策、労務問題改善、経営企画、管理会計、IT・システム化、事業承継など。
また、日本経営合理化協会主催「後継社長塾」(塾長:井上和弘)、に塾長補佐として参加し、後継社長の育成にも尽力している。

著者紹介

井上 和弘

株式会社アイ・シー・オーコンサルティング 会長

昭和17年 大阪生まれ。早稲田大学卒。

昭和59年 大手コンサルティング会社を経て、株式会社アイ・シー・オーコンサルティングを設立。企業再建の「名外科医」として、赤字会社の中に入り込み、社長や役員を叱りとばしながら思い切った手を果敢に打って短期間に収益を回復させる。経営指導暦は40年を超え、これまで400社以上を直接指導。オーナー社長のクセを知り尽くし、1社も潰さず、一部上場はじめ株式公開させた企業も十数社にのぼる。

著書:「儲かるようにすべてを変える」「カネ回りのよい経営」「後継者の鉄則」(いずれも日本経営合理化協会出版局)、「社内埋蔵金をお金にする知恵」(中経出版)「儲かる会社をつくるには、赤字決算にしなさい」(ダイヤモンド出版)など。

著者紹介

連載経営者の財務力を一気にアップさせるB/S、P/Lのグラフ化

経営者の財務力を一気にアップさせる本〔補訂版〕

経営者の財務力を一気にアップさせる本〔補訂版〕

古山 喜章,井上 和弘

東峰書房

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