本連載は、証券アナリスト/AFPの頼藤太希氏、CFP/DCプランナーの高山一恵氏の共著、『税金を減らしてお金持ちになるすごい!方法』(河出書房新社)の中から一部を抜粋し、税金を減らし、お金を貯めるノウハウをご紹介します。
まずは「自分がどれだけ税金を支払っているか」を確認
年末になると、会社から源泉徴収票が渡されます。見てみると、たった一枚の紙切れに、さまざまな情報が記載されていることはわかりますが、肝心の「読み方」がわからないという人が少なくありません。
源泉徴収票には、1年間に会社から支払われた給与、そして、社会保険料、所得税などの総額が記載されています。源泉徴収票を受け取ったら、まず、自分がどれだけ税金を支払っているのかを確認しましょう。
所得税は「収入ではなく、さまざまな控除額を差し引いた金額」に対してかかります。会社員に支払われる給与において控除されるのは、基礎控除、社会保険料控除、扶養控除、配偶者控除、住宅借入金等特別控除(ローンを借りた初年度は確定申告が必要)などです。
万が一、申告し忘れたものがあれば、会社員でも確定申告をすることにより、払いすぎた税金が還付されるので、覚えておきましょう。
「支払金額」は手取りではなく額面の金額
具体的な源泉徴収票の項目について、どこに何が記載されているのかを知っておくことも大切です。住所と氏名は「支払いを受ける者」の欄に記載されています。
「種別」には給与など支払われたお金の種類、「支払金額」には1月~12月までに支払われた、または支払われる予定の給与の総額が記載されています。この「支払金額」は手取りではなく、税金や社会保険料が引かれる前の「額面の金額」です。1年の途中で転職した場合は、以前に勤めていた会社からの給与も含まれています。
そして、「給与所得控除後の金額」が、給与から必要経費にあたる給与所得控除額を差し引いた金額。「所得控除の額の合計」が社会保険料や配偶者控除、扶養控除などの合計金額となります。支払った所得税は「源泉徴収税額」で確認することができます。
【図表】 源泉徴収表の見方
株式会社Money&You代表取締役
中央大学客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。
2015年に株式会社Money&Youを創業し、現職。女性向けWebメディア「FP Cafe」や「Mocha(モカ)」を運営。マネーコンサルタントとして日本人のマネーリテラシー向上に注力している。『1日1分読むだけで身につくお金大全100』(自由国民社)、『はじめてのFIRE』(宝島社)、『そのままやるだけ!お金超入門』(ダイヤモンド社)、『はじめてのNISA&iDeCo』(成美堂出版)など著書多数。
日本証券アナリスト協会検定会員。ファイナンシャルプランナー(AFP)。日本アクチュアリー会研究会員。
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株式会社Money&You取締役
慶應義塾大学文学部卒業。2005年に女性向けFPオフィス、株式会社エフピーウーマンを創業、10年間取締役を務め退任。
その後、株式会社Money&Youの取締役に就任。講演活動、執筆活動、相談業務を行い、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。
『はじめての資産運用』(宝島社)、『はじめてのNISA&iDeCo』(成美堂出版)、『やってみたらこんなにおトク! 税制優遇のおいしいいただき方』(きんざい)など著書・監修書多数。
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