数少ない「任意売却物件」を一般投資家が購入する方法

任意売却物件は数が少なく、これまで一般の個人投資家が購入することは難しいとされてきました。今回は、任意売却物件を購入する方法について見ていきます。

「訳あり物件」はほとんど表には出てこない

任売物件ですが、どうすれば購入できるのでしょうか。任売物件を扱っている不動産会社は、どこにでもあるというものではありません。むしろ、数が少ないのが現実です。そんな状況の中で、一般の個人投資家が任売物件をどうやって購入すればいいのでしょうか。

 

そもそも、これまで任売物件は、不動産会社同士の限られたマーケットになっており、親しい関係にある不動産会社同士だけで、情報をやり取りしてきたのが現実です。その親しい関係の不動産会社同士で売買の契約が決まらないと、次は、不動産会社=プロが利用する「レインズ」と呼ばれるインターネットの物件情報に掲載されます。

 

その物件が任意売却物件であるかどうかは、プロが見れば一目でわかります。任意売却特有の表記がされているからです。ちなみに、どの程度の任売物件が出てくるのかどうかはまずわかりません。もともと、訳あり物件はほとんど表には出てこないため、たとえば年間でどの程度の物件が販売されるのか、といったことは簡単に掴めるものではないのです。

プロの不動産業者から情報収集するのが有効

ただ、ここ数年の傾向として、任売物件の数そのものは少なくなりつつあります。「金融円滑化法」によって、金融機関がローン破綻などの発生を一時的に抑えたために、本来なら破綻すべき案件が先送り状態になっているからです。その金融円滑化法も、平成25年3月末に期限切れとなって、今後はいままでのツケが回ってくるために、一度にどっと出てくる可能性もあります。

 

なお、任売物件の場合には、競売前までに各種手続きを済ませなければならず、時間との勝負になるので、1日でも早く売らなければならないケースが多く、特定の投資家だけに情報を提供することもあります。ただし、プロの不動産業者に売却するほうが、さまざまな面でメリットが多く、素人の一般投資家が不動産会社へ行っても軽くあしらわれることが少なくありません。どんな物件がいいのか――任売物件にもいろいろありますから、そういった情報も、親しくなった不動産業者に聞くと良いかもしれません。

本連載は、2014年10月10日刊行の書籍『任意売却物件ではじめるローリスク不動産投資』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

連載任意売却物件の魅力と投資法

丸の内AMS株式会社 代表取締役 一般社団法人 全日本任意売却支援協会 代表理事

1967 年生まれ、大阪市立大学大学院 創造都市研究科修了。現在、丸の内AMS株式会社代表取締役。一般社団法人 全日本任意売却支援協会代表理事の肩書を持つ。首都圏、関西圏を中心に年間1200 件を越えるローン破綻者からの相談を解決に導いている、任意売却を専門に取り扱う不動産のプロ。ローン破綻者の住み続けたい要望に応えるための、任売リースバック社債で投資家と債務者をつなぎ合わせる手法での実績が多い。また、不動産会社に任意売却の方法をセミナー等で伝え、任意売却の啓蒙活動も積極的に行っている。報道ステーション、ワールドビジネスサテライト、報道特集などメディア出演多数。著書に『住宅ローン無理して払うな!』(早稲田出版)、『お客様に喜んでもらえる不動産会社のつくり方』(風詠社)がある。

著者紹介

任意売却物件ではじめる ローリスク不動産投資

任意売却物件ではじめる ローリスク不動産投資

安田 祐次

幻冬舎メディアコンサルティング

サラリーマンが副収入を得る方法として注目を集める不動産投資。しかし不動産は決して安いわけではありません。 初期費用がかかるほどリスクは高くなるため、不動産投資の基本はできるだけ安価で条件の良い物件を探し出すこと…

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