「訪問系」の任意売却専門会社に警戒すべき理由

前回は、住宅ローン問題を「弁護士」に相談する場合の留意点を説明しました。今回は、自宅にやってくる任意売却専門会社を警戒すべき理由を見ていきます。

競売が公示されると、業者の訪問は避けられないが…

裁判所に競売の公示が貼り出されると、それを情報源とする任意売却専門会社が多数、債務者の家を訪れるようになります。住所や氏名が貼り出されるため、これを防ぐ手立てはありません。

 

任意売却専門会社は千差万別で、会社の営業方針や考え方、アプローチの方法も会社によって異なります。前述のように怪しい会社も多数交じっていますが、訪問により依頼の契約をとろうとする会社は特に誠実さに欠ける傾向があります。

 

不動産の売買が成立すれば、仲介をする任意売却専門会社には仲介手数料が入ります。売却代金の3%プラス6万円と上限が定められていますが、たとえば2000万円で売却できれば66万円に消費税という報酬を得ることができるのです。

債務者と話をするために「手段を選ばない」業者も

他の会社にいかないように、任意売却専門会社の中には「お宅の会社だけに任せます」という契約──専任媒介契約を結ばせて、かなりあくどい手段をとるものも少なくありません。

 

特に自宅の競売申立がなされた人の家に押しかける「訪問系」の会社は、1日にたくさんの家を訪れるのが日課になっているので、「1回の訪問で契約がとれるケースかとれないケースかはっきりさせたい」という思いを強く持っています。そのため債務者と会って話をするためには手段を選ばないという習性があるのです。

本連載は、2017年2月13日刊行の書籍『住宅ローンが払えなくなったら読む本』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

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烏丸リアルマネジメント株式会社 代表取締役

1974年生まれ。大阪府出身。
大学を卒業後、大手ゼネコンで技術者として従事。その後、不動産コンサルティング会社に転向し、実績が認められ代表取締役に就任。そこでの経験を生かし、日本で初となる法律業務も扱う任意売却専門会社「烏丸リアルマネジメント」を設立し、現在に至る。金融機関や士業者からの信頼も厚く、任意売却の専門家として各地で講師も務める。多くのローン困窮者を救ってきた面談は「心のカウンセリング」と呼ばれ、関西圏だけでなく全国からも相談者が後を絶たない。
任意売却コンサルタント、宅地建物取引士、日本アドラー心理学会会員。

著者紹介

住宅ローンが払えなくなったら読む本

住宅ローンが払えなくなったら読む本

著者 矢田 倫基   監修 矢田 明日香

幻冬舎メディアコンサルティング

夢のマイホームを購入する際、多くの人が利用する住宅ローン。ローンを組む際は、通常、専門家のアドバイスを受けながら無理のない返済計画を立てますが、長い返済期間では何が起こるかわかりません。思わぬトラブルによって返…

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