住宅ローンの問題を解決に導く「パートナー」の選び方

前回は、住宅ローン破綻に至ってしまった場合の、相談先の選び方を解説しました。今回は、住宅ローンの問題を解決に導く「パートナー」の選び方を見ていきます。

真の生活再建には「心のケア」も重要

住宅ローン破綻はほとんどの場合、複雑な心の問題とリンクしています。そのため実務だけでなく心のケアもできなければ、真の生活再建にはつながりにくく、任意売却の成功率も低下します。

 

たとえば夫婦間に軋轢があれば、そのことが任意売却の成功率を大きく押し下げてしまうことがあります。夫は任意売却しかないと理解しているが、妻は「こうなったのは夫のせい」と不満を抱えている状況だと、「物件の内覧に妻の協力が得られない」などの障害が発生します。

もっとも大切なのは「担当者との相性」

任意売却を成功させるためには「そもそも妻は夫のどういう行動に不満を抱いているのか」「夫はそのことをどう考えているのか」ということまで掘り下げてお互いの理解を深め、夫婦の協力関係を築くことが欠かせません。それにより任意売却が終わった後、円滑に生活再建を進めることが可能となります。

 

したがって住宅ローン破綻について相談・依頼する相手を選ぶ時にもっとも大切なのは「担当者との相性」だと私は考えています。信頼して打ち明け話ができる相手でなければ、経済的な大きな危機に瀕し、強いプレッシャーを感じている中で、心の奥に抱える悩みを伝えるのは難しいでしょう。

 

会社を選ぶことも大切ですが、それにも増して担当者が自分にとってフィーリングの合う人かどうかを重要な判断基準とするのが、正しい相談・依頼先選びといえます。

本連載は、2017年2月13日刊行の書籍『住宅ローンが払えなくなったら読む本』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

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連載住宅ローンの諸問題・・・「専門家」を活用して乗り切る方法

烏丸リアルマネジメント株式会社 代表取締役

1974年生まれ。大阪府出身。
大学を卒業後、大手ゼネコンで技術者として従事。その後、不動産コンサルティング会社に転向し、実績が認められ代表取締役に就任。そこでの経験を生かし、日本で初となる法律業務も扱う任意売却専門会社「烏丸リアルマネジメント」を設立し、現在に至る。金融機関や士業者からの信頼も厚く、任意売却の専門家として各地で講師も務める。多くのローン困窮者を救ってきた面談は「心のカウンセリング」と呼ばれ、関西圏だけでなく全国からも相談者が後を絶たない。
任意売却コンサルタント、宅地建物取引士、日本アドラー心理学会会員。

著者紹介

住宅ローンが払えなくなったら読む本

住宅ローンが払えなくなったら読む本

著者 矢田 倫基   監修 矢田 明日香

幻冬舎メディアコンサルティング

夢のマイホームを購入する際、多くの人が利用する住宅ローン。ローンを組む際は、通常、専門家のアドバイスを受けながら無理のない返済計画を立てますが、長い返済期間では何が起こるかわかりません。思わぬトラブルによって返…

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