参加者を的確にゴールに導く「研修資料」の作り方③

前回に引き続き、参加者を的確にゴールに導く「研修資料」の作り方を見ていきましょう。今回は「ワークシート」の作り方を中心に説明します。

ワークシートでグループワーク中の思考を「見える化」

前回の続きです。

 

●研修資料の開発②(ワークシート)

 

ワークシートは、参加者のパフォーマンスゴールまでの道のりを示すツールです。

 

グループワークなどのアクティビティの時に、「テーマに沿って話し合ってください」と課題を出してもなかなか進みません。そのためにワークシートを用意しています。

 

例えば、集合研修では、多くの参加者に役立つテーマを取り上げ、自分の経験を振り返ってワークシートに「どうしてうまくいったのか」、「どうしてうまくいかなかったのか」を書き出します。そして、グループメンバーとディスカッションをして、ホワイトボードや付せん紙でのグループワークにより共有し、他人の経験も吸収します。最後に、自分のその後の活動に役立つ独自のマイセオリーに落とし込みワークシートに書き出します。

 

このように、書くことによって参加者自身の考えや経験をクリアにしていくことができます。また、ディスカッションをすることにより、他人の考えや経験を吸収し、最後に自分のアクションプランに落とし込むことができるのです。そして、それを見える化するツールが、ワークシートです。

ワークシートを活用し「アクションプラン」を作り出す

ワークシートに記したアクションプランを現場に持ち帰り、上司や同僚の協力を得ながら実践を繰り返していくことで行動変容が起こっていきます。その変化が、パフォーマンスゴールに到達していく一歩なのです。ワークシートを用いることで、研修中に、行動を変えるために必要なアクションプランを作り出すことができるのです。

 

ワークシートの形は研修によって異なりますが、参加者には「何をできるようにするか」のWhatだけでなく、「どうすればそれができるようになるか」のHowの部分まで突き詰めて書いてもらう必要があります。

 

また、ワークシートの書き方を見ればトレーニングゴールへの到達度を測定することも可能です。理解の深さや意欲などを測ることができるからです。さらに、目標として挙げたアクションプランが実行できていれば、パフォーマンスゴールの到達度の測定も可能になります。

 

[図表]アクションプランシートのサンプル

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サンライトヒューマンTDMC株式会社 代表取締役

熊本大学大学院 教授システム学専攻 非常勤講師。薬剤師、修士(教授システム学)。 HPIやIDを軸とした企業内教育のコンサルティングやファシリテーション、インストラクショナルデザイナーやインストラクターを育成する資格講座の運営を行っている。 IDの実践方法を提供してきた会社は60社以上、3000名を超える。

著者紹介

魔法の人材教育

魔法の人材教育

森田 晃子

幻冬舎メディアコンサルティング

社員が思うように育たない――そう嘆く人材教育担当者の声をしばしば耳にします。たとえば、多くの企業では階層別研修などの「企業内研修」を実施していますが、これらの研修は厳密な効果測定が難しいうえに、受講者からは「知…

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