働き方の多様化により、独立・起業という選択肢が身近なものになりつつあります。一方で、独立によって年金制度が変わり、万が一の際に遺族が受けられる保障も変わることを意識している人はそう多くないのではないでしょうか。52歳女性の事例をもとに、知っておきたい年金制度のポイントを辻本剛士CFPが解説します。
(※写真はイメージです/PIXTA)
「遺族年金をもらえるはずが…」52歳パート妻を襲った悲劇。急死した55歳夫の「書斎の引き出し」を開け、明るみに出た〈衝撃の秘密〉【CFPが解説】
「引き出しの中身」に衝撃…遺品整理で知った「幸せな暮らし」の裏側
愛する夫の突然の死に、ミユキさんは動揺を隠せませんでした。
それでもなんとかお通夜や葬儀を終え、少しずつ気持ちが落ち着いてきたころ、ミユキさんは夫の遺品整理に取りかかりました。書斎の引き出しを開けると、銀行の通帳や金融機関から届いた封筒がまとめて保管されているのを発見。
「そういえば、夫の預金ってどれくらいあるんだろう」
なにげなく通帳を開いたミユキさんは、思わず息をのみました。なんと、どの通帳も残高が数千円程度しかないのです。封筒に入った金融機関からの利用明細には、カードローンやキャッシングの利用履歴が記載されていました。
「どういうこと……?」
その後、夫の知人などから話を聞いたところ、夫は独立当初こそ順調だったものの、10年くらい前から仕事が激減していたことが判明。それでも生活水準を落とさないよう、夫は借金をしながら毎月の生活費を工面していたといいます。借金は総額200万円まで膨らんでいました。
つまり、これまでミユキさんに渡されていた生活費は、夫の事業収入ではなく、借金で賄われた“見せかけのお金”だったのです。
