やりたいことはあるのに…資産を使えない人の「根本的な原因」

旅行や新しい趣味に興味があっても、多くの人は「お金が心配だから」「忙しくて時間がないから」と言い訳をして行動を止めてしまいます。しかし、本当の問題はお金や時間の不足ではありません。

根本的な原因は、「自分の生涯における全体的な設計(見通し)が作れていないこと」にあります。

つまり、「自分は将来いくらお金が必要で、今いくらまでなら自由に使っていいのか」という明確な基準がわからないため、漠然とした不安から「お金が減ること=危険」と錯覚してしまっているのです。豊かさを得るためには、この「いくら使っていいかわからないから使えない」という状態から抜け出す必要があります。

現状の資産と将来の収支を正確にシミュレーションして見通しを立て、「この金額なら今すぐ自分のために使っても老後は大丈夫だ」という確固たる根拠を作ることが、後悔しない人生設計の第一歩となります。

漠然とした不安を数字に変える…シミュレーションに必要な「4つの項目」

将来の見通しを立てるためには、なんとなくの不安を具体的な「数字」に落とし込む必要があります。まずは以下の4つの項目を洗い出してみてください。

・今の資産(または年金生活開始時にできている想定の資産額)

預貯金や投資信託など、保有している資産の総額を把握します。現在のペースで積立投資を継続した場合、年金受給時にいくらになっているかという想定額でも構いません。

・毎月の生活費

ここは感覚で計算してはいけません。パッと頭に浮かんだ金額はたいてい間違っているため、実際の通帳や家計簿を見て「年間を通した支出総額」を出し、それを12ヶ月で割って「正確な毎月の生活費」を算出してください。

・受け取れる年金額

将来、自分が毎月いくらの年金を受け取れるのかを確認します。

・手元に現金として残しておかないと困るお金

医療費、介護費用、あるいは突発的なトラブルに備えて、投資などに回さず絶対に「現金」として持っておきたい安心の金額を設定します。