官公庁が算出する統計データ、平均年収や平均の金融資産額などを見ると「こんなにたくさんもらっていない」「こんなに資産はない」と感じることはありませんか? 収入はなかなか増えないのに、物価上昇は容赦なく続く……こんな社会に対して、漠然とした不安を抱いている人も多いのではないでしょうか。そこで今回、YouTubeチャンネル登録者数40万人超の人気FP鳥海翔氏が、何歳までにいくら貯めれば安心なのか、データやシミュレーションを交えて紹介します。
日本の70代・2人以上世帯の平均資産は「2,400万円」だが…統計データの裏に隠された「経済格差」の真相【FPが解説】
経済格差を生き抜く「武器」を持つか、持たないか
生涯必要な額を聞いて絶望する必要はありません。
ここで、資産運用を活用するか、無視するかが分かれ道になります。
たとえば、毎月5万円を15年間積み立てる場合、現金(貯金)だけの場合、単純計算で900万円です。しかし、これを年利5%で運用できれば15年後には1,329万円になり、さらに運用しながら取り崩すことで、受取総額を2,088万円(元本の約2.3倍)まで増やすことができます。
物価が上がり続け、現金の価値が目減りしていく時代において、資産運用は「贅沢」ではなく「防衛策」なのです。
投資初心者が引っかかりやすい“イメージの罠”
ただし、運用を始める際、多くの人がネーミングやイメージで失敗します。特に以下の3つは「失敗した」「後悔した」という話をよく聞くため、注意してください。
変額保険
運用と保険がセットで安心に聞こえますが、手数料が二重にかかり、運用効率は大幅に低下します。
毎月分配型投資信託
毎月お小遣いが入る安心感はありますが、複利効果を著しく損ない、老後資金を増やす目的には不向きでしょう。
外貨建て保険
円安対策として人気ですが、コストが高く、リターンはインデックスファンドに劣る傾向があります。
「安心」という言葉に流され、本来得られるはずのリターンを捨ててしまっては本末転倒です。まずは新NISAを活用し、「全世界株式」または「S&P500」のインデックスファンドでコツコツ積み立てる。これが最もシンプルかつ強力な選択肢といえるでしょう。
老後不安から解放される資金の目安
老後資金の目安は、単身世帯で1,900万~2,500万円、夫婦世帯で2,300万~2,800万円です。
お金があれば、人生の選択肢は確実に広がります。
今の快楽をすべて捨てろとは言いません。しかし、自分の理想とする老後から逆算し、今やるべき「投資行動」を明確にすること。それが、漠然とした不安を解消し、自由な未来を手に入れる唯一の方法といえるのではないでしょうか。
鳥海 翔
株式会社Challenger代表取締役
FP(ファイナンシャル・プランナー)/投資家
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