医療AIと地域医療への関心…東北大医学部を目指したワケと総合型選抜で合格を勝ち取るまで【インタビュー】

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医療AIと地域医療への関心…東北大医学部を目指したワケと総合型選抜で合格を勝ち取るまで【インタビュー】
(※写真はイメージです/PIXTA)

医学部受験というと、一般選抜に向けた学力勝負のイメージが強いかもしれない。そんななか、2026年度の東北大学医学部のAO入試(総合型選抜)で合格を勝ち取った松尾喜一さんは、学力を土台としながら、自分の関心や経験を深く掘り下げ、志望理由や面接に結びつけていった。高校では英語ディベートや模擬国連に取り組み、学外にも積極的に視野を広げてきた松尾さん。なぜ総合型選抜という入試方式を選び、どのように志望理由を構築していったのか。受験までの準備方法や学習方法、メディカルラボでの学びについて話を聞いた。

医学部の総合型選抜とは?

今回、松尾さんが受験したのは、2026年度東北大学医学部のAO入試(総合型選抜)Ⅱ期だ。同入試は、いわゆる大学入学共通テストを課さず、書類審査や筆記試験、面接などを組み合わせて総合的に評価する制度となっている。出願は10月中旬、一次選考が11月上旬、二次選考および最終合格発表が11月下旬と、一般入試に比べて早い時期に実施されるのが特徴だ。出願者には高い基礎学力に加え、医学や医療への関心、明確な目的意識、さらには国際的な視野や人間性も求められる。

 

選考は、書類審査と筆記試験による一次選考、面接を中心とした二次選考の二段階で行われる。志願理由書や活動報告書といった提出書類の完成度に加え、小作文や面接を通じて、思考力や表現力、課題への向き合い方が問われるのが特徴だ。

 

指導を担当した講師も、「一般選抜と同等以上の学力を前提としたうえで、経験から何を学び、どのように考えているかまで含めて評価される入試」と話す。単なる実績ではなく、その背景にある思考や姿勢が重視される点が、この選抜方式の大きな特徴と言える。

「世界で活躍したい」医師を志した理由

──高校時代の活動や、興味を持っていた分野について教えてください。

 

松尾喜一さん(以下、松尾):現在は中高一貫の男子校を卒業し、この春から大学に進学します。高校時代はディベート部で活動していて、その流れで模擬国連にも取り組んでいました。もともと海外に関心が強く、医療の中でも特にAIの活用や、最近では地域医療にも興味を持っています。

 

──医学部を目指したのはいつごろですか? また、きっかけがあれば教えてください。

 

松尾:医学部を目指すことを決めたのは、高校1年生の冬です。もともと家族とは理系に進もうという話はしていて、そのなかで進路を考えていきました。

 

(医学部を目指す)きっかけの一つは、AIがどんどん進歩していくなかで、将来の仕事のあり方について考えたことです。医療は人と人との信頼関係の上に成り立つ分野であり、どれだけ技術が発展しても、人が関わり続けることに大きな意味があると感じました。もともと自分は人と話したり関わったりすることが好きなので、そうした領域で自分も人に直接関わりながら価値を提供していきたいと考えるようになりました。

 

また、両親に「世界中どこでも医療を必要としている人がいる」と言われたことも印象に残っています。自分自身、昔から世界で活躍できるような人になりたいという思いがあったのですが、そのなかでも医療を通じて人の役に立てる仕事に携わりたいと考え、医師という進路を志望しました。

医療AIや地域医療…東北大医学部を志望した理由

──医学部受験を意識して準備を始めたのはいつ頃でしょうか? また、東北大学を志望校に決めた時期や理由も教えてください。

 

松尾:医学部受験を本格的に意識して準備を始めたのは、高校1年生の冬ごろからです。東北大学の総合型選抜を受けようと決めたのは、高校3年生の春でした。

 

東北大学を志望した理由は大きく二つあります。一つは、医療AIや地域医療の分野に力を入れている大学だったことです。自分は臨床分野における医療AIの活用をテーマに研究したいと思っていたので、その方向性が東北大学とすごく合っていました。

 

もう一つは、東北という地域そのものに魅力を感じたからです。少子高齢化が進む地域でAIをどう活用していくかは、日本だけでなく今後ほかの先進国にも応用できる課題だと思っています。日本、とくに東北地方でその先進事例を学ぶことができれば、将来的に世界でも生かせるのではないかと考えました。

 

総合型選抜を受けようと思ったのは、研究志向の強い人を取る入試形態だと感じたことと、これまでの活動歴や志望理由もうまくつなげられると思ったので、総合型選抜と相性がいいのではないかと考えました。

 

ただ、最初からそれ一本に絞っていたわけではなく、一般入試を基本にしながら、挑戦できる選択肢の一つとして考えていました。

 

──高校では英語ディベートや模擬国連など、さまざまな活動に取り組まれていたそうですね。

 

松尾:ディベート部に入ったきっかけは、すごく仲良くなりたい友人がいて、その子がディベート部に行っていたからです。あとをついていったら自分も入ることになりました(笑)。

 

模擬国連は、ディベート部に入ってからしばらくして始めました。ディベートも面白かったのですが、模擬国連のほうが、自分にとってはより意味があると感じていました。特に、学外の友人やコミュニティができることが大きかったです。中高一貫校で高校から新しい生徒が入ってこない環境だったので、学外で志の高い人たちと出会えるのはすごく刺激的でした。

総合型選抜で見られているポイントは?

──実際に総合型選抜を受験してみて、「こういう力が見られている」と感じた点はありましたか。

 

松尾:二次試験を受けてみて感じたのは、即興で対応する力、考えの一貫性、論理的思考力がかなり見られているということです。英文を読んで答える場面もあったので、英語力も必要でした。アドミッション・ポリシー(学校が教育理念に基づき、求める生徒・学生像や能力、資質を明文化した方針)に書かれている内容が、そのまま試験で問われている感覚がありました。

 

──志望理由書や面接など、出願に向けてどのような準備を進めていきましたか。

 

松尾:志望理由書は夏の初めごろから書き始めて、夏の終わりまでに完成させるつもりで進めました。活動報告書も同じ時期に準備し、担当の先生に何度も添削していただきました。

 

特に大変だったのは、書類そのものを書くことだけではなく、学校の先生にも動いていただく必要があったことです。どのタイミングで、何を、いつまでにお願いするかという部分も含めて準備しなければいけませんでした。

 

面接については、自己アピールの構成を一緒に組み立ててもらったのが大きかったです。自分の場合は、アピールポイントを二つに絞り、その後に「東北大学でこういう研究をしたい」「将来的にはこう社会に生かしたい」という流れにしました。

 

模擬国連やディベートでの経験も、単に実績として並べるのではなく、そこから何を学び、何に気づいたのかという形に落とし込めたのがよかったと思います。

「自分の学力を正確に把握してもらえる」メディカルラボに通った理由

──メディカルラボには高1の冬から通われていたとのことですが、最初に知ったきっかけは何だったのでしょうか。

 

松尾:両親に勧められたのがきっかけです。自分は集団塾だと、「分かったフリ」をするのがうまいタイプで、中学受験のときにも、塾の先生が持っている印象と実際の実力にズレがありました。

 

そういう経験があったので、大学受験では自分の実力を正確に把握してもらえる環境のほうがいいだろうと考え、個別指導を選びました。その中でも医学部専門で、自宅から通いやすかったこともあって、メディカルラボに決めました。

 

──受験勉強を振り返って、悩んでいたことや壁にぶつかっていたことなどあれば教えてください。

 

松尾:学力面では、物理にかなり苦手意識がありました。学校の授業進度の影響もあって、物理がしっかり身についていない感覚があり、このままだと理系として厳しいと思っていました。それが、メディカルラボに通い始めた大きな理由の一つでもあります。

 

──ラボでの学びが、総合型選抜の準備や思考の整理に役立ったと感じる場面はありましたか。

 

松尾:総合型選抜の準備では、メディカルラボでの指導が、自分の考えを整理する場としてすごく役立ちました。特に自己アピールの準備では、「自分は何を強みとして伝えるのか」「その経験から何を学んだのか」を言語化していく過程が大きかったです。

 

東北大学の総合型選抜は、一次合格から二次試験までの期間が1週間ほどしかなく、内容も特殊で情報も少なかったため、不安を感じていました。そうしたなかで、面談ではこれまでの受験レポートや指導経験をもとに、どのような点が評価されるのかや、志望理由書・面接で押さえるべきポイントを具体的に整理していただけたのは大きかったです。

 

そのうえで、「この表現のほうがいい」「ここはもっと押し出したほうがいい」といった形で、自分の考えの伝え方についても細かくアドバイスをいただきました。短期間で集中的に対策を進めるなかで、自分の中の軸やスタンスが固まっていった感覚がありました。

 

また、学力面では質問のしやすさも印象に残っています。150分の個別指導は、分からないところをその場で徹底的に解消できる点で、自分に合っていたと思います。自分は一度つまずくと、その後の内容が頭に入りにくく、学校の授業でも周りに比べて遅れてしまう分野がありました。メディカルラボでは授業中でも気軽に質問できるため、そうした弱点を一つひとつ解消していくうえで非常に役立ちました。

 

一方で、学習計画については、自分で管理したいタイプだったので、ラボには細かく管理してもらうというより、必要なときに的確に支えてもらう形が合っていました。先生方もそこを理解して、見守りつつ、必要な場面ではしっかり助言してくださったのがありがたかったです。

「一般入試の受験対策が大前提」国公立大医学部を目指す受験生へ

──最後に、国公立大学の医学部を目指す受験生や、メディカルラボに興味を持っている学生にメッセージをお願いします。

 

松尾:国公立医学部の総合型選抜を目指すなら、まず大前提として、一般入試の勉強をしっかりやることが大事だと思います。総合型選抜は、受かったらラッキーくらいの位置づけで考えておいたほうがいいです。書類や面接の準備に力を入れすぎて、学力が落ちてしまったら本末転倒なので、まずは一般で戦える実力を作ることが大切です。

 

また、試験時期が早い大学ほど、学力を早めに仕上げる必要がありますし、書類作成や情報収集にもかなり時間がかかります。特に国公立の医学部の総合型選抜は特殊な形式も多いので、その大学に関する情報をしっかり持っている環境を活用することも重要だと思います。

 

メンタル面も含めて、受験は長期戦です。結果が出るまで不安になることもありますが、推薦や総合型だけに賭けすぎず、一般入試を軸にしながら挑戦していくほうが、最後まで安定して走りきれると思います。