中学受験の主役は、言わずもがな試験を受ける子ども自身です。ただ、子どもが試験に臨むためには、親の協力が必要不可欠でしょう。そして見事志望校に合格……しかし、親にとっての“本番”は、合格後に控えているのです。ひとり息子が難関私立中学に合格して浮足立つ40代夫婦の事例をもとに、中学受験の理想と現実をみていきましょう。自身の2人の子を私立中学に通わせた石川亜希子CFPが解説します。
(※写真はイメージです/PIXTA)
自分の孫を祝えないの!?…12歳長男が「難関私立中学」に合格→大喜びの40代夫婦に水を差す、祖父母の“まっとうなひと言”【CFPが警告】
一家の「その後」
その後、夫婦は支出を見直し、タケノリさんのお小遣いも月5万円から3万円に。保険やサブスク契約も整理しました。
さらに、中学受験に伴走していたカオリさんはパートから就業時間を増やし、派遣社員として働くことに。これで世帯年収はプラス150万円です。タケノリさんが在宅勤務の日は、夕食作りはタケノリさんが担当することにしました。
そして……実は、合格祝いとして家族3人で海外旅行に行くことを考えていたのですが、夫婦で「両親への感謝が先だろう」と考え直しました。春休みには、両親も交えて5人で国内に温泉地に旅行に行くことにしたそうです。
“援助が前提”のプランは危険
教育費は特別費ではなく、日常的な積み重ねで対応することが現実的といえます。
子どもの教育を優先するあまり、老後資金が不足してしまえば、結果的に子どもに負担をかけることにもなりかねません。
祖父母の援助がある場合でも、それを前提にするのではなく、自分たちの収入でどこまで対応できるのかを確認しておくことが重要です。
石川 亜希子
CFP