ねんきん定期便や年金請求書、年金振込通知書、公的年金等の源泉徴収票などなど……日本年金機構から届く書類について、都度丁寧に確認していますか? つい「忙しいから」と、よく見ずに放置してしまうケースもあるのではないでしょうか。もし心当たりのある人は、すぐに書類を再確認したほうがいいかもしれません。ある日突然、年金が大幅に減額されてしまった女性の事例から、年齢によって変わる「年金ルールの注意点」を見ていきましょう。
(※写真はイメージです/PIXTA)
25万円もらえるはずでは…待ちに待った年金支給日、通帳に印字された「150,000円」に固まる65歳女性。原因は日本年金機構から届いた〈緑色の封筒〉の存在【CFPの助言】
ユキエさんの年金が減額された理由
老齢年金請求書の入った“緑色の封筒”は、62歳の3ヵ月前に届き、請求していないまま過ごすと65歳の3ヵ月前に再度送付されています。
いずれも放置していたユキエさんですが、老齢年金を受給するためには、この老齢年金請求書を提出しないと受給できません。これを65歳になっても提出していなかったため、老齢基礎年金も老齢厚生年金も支給されず、また、65歳以降の遺族厚生年金の調整もされず、遺族厚生年金90万円の2ヵ月分・15万円で振り込まれたのでした。
この事実を知ったユキエさんは、年金事務所の担当者に助けてもらいながら、急いで老齢年金の請求を済ませました。これで年間165万円の年金を受給できるはずです。
遺族年金や障害年金は老齢年金との調整があるため、受給者は要確認
早い時期から遺族年金や障害年金を受給してきた人も、やがて65歳を迎えます。
65歳の“前”と“後”では支給される年金の種類や支給額が変わるケースも少なくありません。本来もらえるはずの年金をもらえずに損するのはもったいないです。老齢年金も含めた年金の支給ルールを早めに確認し、必要な手続きは忘れずに済ませておきましょう。
五十嵐 義典
特定社会保険労務士/CFP
株式会社よこはまライフプランニング 代表取締役
