株式会社AlbaLinkが実家から離れて暮らす500人を対象に実施した「実家に帰る頻度」の調査では、年1回・2回が4割近くを占めていました。また同調査では、約65%が「実家に積極的に帰りたい」と回答するなど、もっと頻繁に帰省したい人が多いようです。ただ、なかには、子や孫の帰省を“素直に喜べない親”も……。その原因と対策について、具体的な事例をもとにみていきましょう。
(※写真はイメージです/PIXTA)
孫が生まれる前のほうが幸せでした…〈年金月23万円〉〈貯金3,000万円〉の60代夫婦、息子家族の帰省を「ストレスです」と断言するワケ
勇気を出して息子夫婦に伝えた結果…
その後、勇気を出して息子夫婦に現状を伝えた佳代さん夫婦。すると、2人はひどく反省した様子でルールづくりに賛成してくれました。
話し合いの最中、佳代さんの背中に、孫が笑顔で飛びついてきます。
「おばあちゃん、だいすき!」
その温かさは、何物にも代えがたい幸せがここにあることを改めて実感させてくれました。
「ありがとう。また遊びにきてね」
それは佳代さんから久しぶりに出た、心からの言葉でした。
シニア世代の負担を減らす「線引き」の工夫
昔から「孫は来てよし帰ってよし」という言葉があります。孫が来れば嬉しいけれど、帰ればホッとする――それがいつの時代も変わらぬ祖父母の本音でしょう。
孫に手がかかる期間は意外と短いもの。「よい祖父母であらねば」と肩に力を入れすぎず、その時間を楽しむためには、線引きが大切です。やがて成長した孫と幼いころの思い出話に花を咲かせる日も、そう遠くはないでしょう。
山原 美起子
株式会社FAMORE
ファイナンシャル・プランナー