銀座や日本橋など、中央区は歴史ある一等地が含まれます。江戸時代から商業の中心地として栄えるほか、金融・不動産・医療など都市型産業が集積する「ビジネス街」としても知られています。今回はそんな中央区の「給与」に着目。中央区に本社を置く上場企業のなかで「平均年収の高い企業」はいったいどこなのか、TOP3をみていきましょう。※本記事は、日本最大級のデータベース「SalesNow DB」をもとに株式会社SalesNowが発表した「市区町村別の平均年収ランキング」より一部を抜粋・編集しています。
1位と2位は「平均年収2,000万円超」の衝撃…東京・中央区で「給与が高い上場企業」TOP3【ランキング】
第2位は、駅近ビルに強い「都心不動産」の老舗
2位:ヒューリック株式会社(2,035万7,108円)
2位はヒューリック株式会社(東京都中央区日本橋)で、平均年収は2,035万7,108円でした。
1957年設立の同社は、オフィスビルや商業施設の開発・賃貸を中心に事業を展開する不動産会社です。旧富士銀行(現みずほ銀行)の不動産管理部門を母体とし、2007年に現社名へと変更されました。
主な事業は不動産の所有・賃貸・売買・仲介で、都心部の駅近物件を中心に資産を保有しており、近年はホテル事業や介護施設などの開発にも注力し、都市型コンパクト開発を推進しています。
グループ会社を通じて建築・ホテル運営なども手がけ、安定した収益基盤を築いています。
1位:M&Aキャピタルパートナーズ株式会社(2,277万6,000円)
栄えある第1位はM&Aキャピタルパートナーズ株式会社(東京都中央区八重洲)でした。
2005年設立の同社は、事業承継や企業再編を支援するM&Aアドバイザリー業務を展開。平均年収は2,277万6,000円と、国内トップクラスを誇ります。
高年収の背景には、インセンティブ重視の報酬体系があります。基本給は約400万円と低めながら、成約報酬や業績連動ボーナスが極めて高額。特に大型案件の成約が多く、1人あたりの売上が非常に高いため、20代~30代の若手でも年収1,000万円超が狙える環境です。
同社の強みは、事業承継ニーズの高まりを背景にした市場拡大と、高い専門性を持つアドバイザー陣による信頼性の高い仲介力。また、「正しいM&A」を掲げ、誠実な対応と育成体制を重視しており、業界内でも優良企業として評価されています。
歴史ある「都心の一等地」に集う高年収企業
中央区に本社を置く上場企業の平均年収TOP3は、M&Aキャピタルパートナーズ株式会社を筆頭に、ヒューリック株式会社、サンバイオ株式会社が名を連ねました。M&Aキャピタルパートナーズは成果報酬型、ヒューリックやサンバイオは安定的な事業収益や専門性の高い業務を背景に、高水準の給与体系を維持しているようです。
金融・医療・不動産といった都市型産業の中心地である中央区は、スキルの高い人材が集まりやすく、報酬水準にも反映されやすい土地柄といえるかもしれません。