東京大学をはじめ、多数の教育・研究機関が集まる文京区。そんな“知の街”文京区について、今回は「給与」に着目します。文京区に本社を置く上場企業のなかで「平均年収の高い企業」はいったいどこなのか、TOP3をみていきましょう。※本記事は、日本最大級のデータベース「SalesNow DB」をもとに株式会社SalesNowが発表した「市区町村別の平均年収ランキング」より一部を抜粋・編集しています。
第2位は「元気出していきましょう」でおなじみの製薬会社
2位:エーザイ株式会社(1,053万8,622円)
2位はエーザイ株式会社(東京都文京区小石川)で、平均年収は1,053万8,622円でした。
1941年設立の同社は、医療用医薬品および一般用医薬品を展開する製薬会社です。「チョコラBB」や「ナボリン」などの一般向け製品でも知られ、医療用医薬品の研究・開発・製造・販売を中心に、神経領域とがん領域に特化した事業を展開しています。
企業理念「ヒューマン・ヘルスケア(hhc)」のもと、患者や生活者の視点を重視した医療の実現を目指しており、米国やアジアを中心にグローバル展開も積極的に進めています。研究開発型企業として、専門性と社会貢献性を兼ね備えた存在です。
1位:株式会社PKSHA Technology(1,125万0,000円)
栄えある第1位は株式会社PKSHA Technology[パークシャ・テクノロジー](東京都文京区本郷)。平均年収は1,125万0,000円でした。
2012年設立の同社は、「未来のソフトウェアを形にする」を掲げ、AI技術を活用したソフトウェアの提供や研究開発、開発支援などを行っています。企業や自治体向けに業務効率化やサービス高度化を支援する業務支援ツールやサービスを展開し、技術力と研究開発力に定評があります。
従業員数は、2024年9月時点で120名、9社の連結子会社を含めると683名にのぼります。2017年時点では30名だった社員数が、わずか7年で20倍以上に拡大しており、同社がAIアルゴリズム事業を中心に急成長していることを示しています。また、臨時従業員も112名在籍しており、プロジェクトベースでの柔軟な人材活用を行っていることがうかがえます。
成果主義に基づく報酬体系と、高度な専門性を持つ人材への投資姿勢が、高年収の要因のようです。
高年収企業TOP3は「知と技術」が集う文京区ならではの顔ぶれに
文京区に本社を置く上場企業の平均年収TOP3は、株式会社PKSHA Technologyを筆頭に、エーザイ株式会社、五洋建設株式会社が名を連ねました。
東京大学をはじめ、教育機関や研究機関が多数ある文京区。TOP3はいずれも、専門性の高い分野(AI、医薬品、海洋土木)で事業を展開しており、文京区らしい顔ぶれといえそうです。