2位は日本を代表する「総合商社」

2位:三菱商事株式会社(2,090万9,825円)

2位は三菱商事株式会社(東京都千代田区丸の内)で、平均年収は2,090万9,825円でした。

1950年設立の同社は、世界約120拠点を通じて天然ガスや金属資源、食品、モビリティ、電力など多岐にわたる事業を展開する、日本を代表する総合商社です。

単なる貿易仲介にとどまらず、資源開発や流通、消費者向けサービスまで幅広く関与し、川上から川下までのバリューチェーンを構築。グローバルな事業投資とサービス提供を通じて、持続可能な社会の実現にも力を注いでいます。

1位:インテグラル株式会社(2,577万7,000円)

栄えある第1位はインテグラル株式会社(東京都千代田区丸の内)。2007年設立の同社は、独立系のプライベート・エクイティ(PE)ファンドとして、企業の成長支援や事業再編を目的とした投資を行う専門会社です。主に中堅企業へのバイアウト投資を通じて、経営支援や価値向上に深く関与する「ハンズオン型」のスタイルが特徴で、投資先企業の経営に実務レベルで関与しながら、長期的な企業価値の向上を図っています。

平均年収が2,577万7,000円と突出して高水準である背景には、同社が採用する成功報酬(キャリー)制度や、投資銀行や戦略コンサル出身者など高度な専門性を持つ人材が集まっていることなどが挙げられます。

四季報によれば、昨年12月期の業績見込みは前期比約2倍の着地で、大幅増益の同社。高収益体質と成果主義が両立する環境で、プロフェッショナルとしての成長と報酬が直結する企業です。

平均年収1,000万円超がゴロゴロ…ビジネスエリートがひしめく千代田区

千代田区に本社を置く上場企業の平均年収TOP3は、インテグラル株式会社を筆頭に、三菱商事株式会社、地主株式会社が名を連ねました。

金融、総合商社、不動産と業種は異なりますが、いずれも専門性と成果主義を軸に、2,000万円前後の超高水準の報酬を実現。TOP10はすべて平均年収1,600万円を超えており、政治とビジネスの中心地である千代田区で、各社がしのぎを削っているようです。