老人ホームのパンフレットに記載された基本料金。しかし、同じ施設でも介護度や利用するサービスによって、実際の月々の支払額には数万円の差が生じます。なぜ、このような価格差が生まれるのでしょうか。本記事では、小菅秀樹氏監修の『伝説の相談員が教える幸せになれる老人ホーム探し』(ホーム社)より、立地や設備、人員体制といった「価格差を生む5つの理由」と、見えにくい「総額」を正確に把握するコツを詳しく解説します。
(※写真はイメージです/PIXTA)
老人ホームの費用、見えない価格差を生む「5つのカラクリ」。パンフレットだけでは分からない総額の罠
安い老人ホームに住み替える場合の注意点
近年の不況や物価高騰により、安い施設への住み替えの話は珍しくはありません。検討する際は、次の点に注意しましょう。
1.人間関係がリセットされ、ゼロから関係性を築く必要がある
2.サービス品質が落ちる可能性がある
3.環境変化が心身の負担となる。認知症の症状悪化などの可能性も
4.住み替えでアクセスが悪くなり面会回数が減少することも
5.本当に安くなるのか詳細な確認を

住み替えで本当に負担が減る? トータルでいくらかかる? よく確認して検討しよう。
小菅 秀樹
LIFULL介護
編集長