老人ホームを選ぶ際、多くの人が頼りにするランキングや「手厚い介護」という言葉。しかし、その評判の良さが、入居した親の活力を奪い、認知症を招く引き金になることさえあります。なぜ、良かれと思った選択が裏目に出てしまうのでしょうか。本記事では、小菅秀樹氏監修の『伝説の相談員が教える幸せになれる老人ホーム探し』(ホーム社)より、施設のスペックと本人の「相性」を見極める重要性と、後悔しないために本当に確認すべきポイントを詳しく解説します。
そもそも「介護度」とは?
介護度とは、介護が必要なレベルを数値化したもので、「自立、要支援1・2、要介護1~5」の8段階に分けられます。在宅介護でも施設介護でも、保険適用で介護サービスを利用するには、この要支援・要介護の認定が必要です。
要介護認定の結果が通知されるまでの流れは、次の通りです。
1.本人または家族などが、役所の介護保険課または地域包括支援センターへ申請書を提出
2.本人のもとへ、委託職員が訪問し身体状態や生活状況の聞き取り調査を行う
3.訪問調査結果と主治医意見書をもとに、コンピュータによる一次判定を行う
4.介護認定審査会による二次判定を行う。要介護度が決定する
5.本人または家族のもとへ結果の通知
小菅 秀樹
LIFULL介護
編集長
