帰省に関する調査データ

株式会社AlbaLinkが、実家から離れて暮らしている500人を対象とした「帰省の頻度に関する意識調査(2023年12月)」によると、「実家に帰る(帰省)頻度」は年1回が18.6%、年2回が18.2%、月1回以上は29.6%でした。

また「実家に帰る(帰省する)タイミング」は、年末年始が50.6%、夏休み・お盆期間が41.6%、ゴールデンウィークが14.0%、週末・休日が13.2%の順です。

そして、500人のうち64.4%が「実家に積極的に帰りたい(帰省したい)」と回答しています。

「実家に積極的に帰りたい(帰省したい)」理由としては下記があげられています。

・1位:家族に会いたい・話したい(97人)

・2位:家族が心配(81人)

・3位:子どもに会わせたい(53人)

・4位:気分転換したい(45人)

・5位:後悔したくない(30人)

・6位:親孝行として(19人)

・7位:実家の食事が恋しい(14人)

今回紹介するA夫婦も、例年子どもの家族の帰省を首を長くして待っていました。しかし、この夏はどうやら様子が違うようです。

穏やかな年金暮らしに影を落とす「異変」

元会社員のAさん(66歳)と妻のBさん(64歳)の夫婦は、都心から東北新幹線で1時間半の地方都市の戸建て住宅に住んでいます。

Aさんは、昨年の秋65歳で長年勤めた鉄工所を退職。一方のBさんは、結婚後は専業主婦として家庭を守ってきました。夫婦は老後の生活で初めての夏を迎えます。

現在夫婦の主な収入は、月26万円の老齢年金です。Aさんが退職してからは毎月の家計支出を年金収入以下に抑えて、また貯蓄も1,400万円あることから、贅沢さえしなければ老後は生活できると考えていました。