「草津」や「鬼怒川」人気温泉地を“日常”に…注目高まる「地方移住」希望地ランキング【TOP3】

相談件数過去最多…国内で人気の「移住先」は？

少子高齢化で日本の総人口が減少する一方で、東京都などの一部の都市には人口が集中しています。東京都の人口（推計）は2025年1月現在約1,420万人となっており、10年前の約1,352万人に比べて68万人増加しています。

交通の便がいい、仕事が多い、娯楽施設にあふれている……都市部に住むメリットは数多くある一方、常に混雑していてパーソナルスペースが狭い、物価が高いなど、デメリットも少なくありません。

特に、子育て世帯やシニア世代にとっては、都会の喧騒を離れ、自然あふれる地方でゆったりと暮らしたいと考えている人も多いでしょう。

実際、認定NPO法人ふるさと回帰支援センターの調査によると、2024年の移住相談は約6万件と、4年連続過去最高となっています。

［図表］移住相談件数の推移（2008～2024） 出所：認定NPO法人ふるさと回帰支援センター

コロナ禍をきっかけに普及したテレワークなどにより、必ずしも都内に出勤しなくてもよい企業も増えてきたこともあり、移住希望者は年々増加しています。

そこで今回は、認定NPO法人ふるさと回帰支援センターが実施した地方移住に関するアンケート結果をもとに、移住希望者に人気の都道府県ランキングトップ3を紹介します^※。

^{※　調査対象：新規のセンター窓口相談者、新規の移住セミナー・相談会等参加者（いずれもオンライン含む）／調査手法：左記対象者へのアンケート（相談カード）／調査時期：2024年1月4日～12月28日／回答者数：19,021（相談：n＝11,782 セミナー：n＝13,349 相談とセミナーは重複あり）}

第3位：栃木県 

栃木県庁から望む宇都宮市の街並み（出所：PIXTA）

第3位にランクインしたのは、栃木県です。栃木県は内陸県であることから1日の寒暖差が激しいものの、降水量が年間1,500mm前後と比較的少なく、自然災害の少ない地域です^※。海はないものの、山や田畑など、自然が豊か。四季折々の美しい風景とともに生活することができます。

^{※　出典：宇都宮市「宇都宮市の概況」}

首都圏へのアクセスもよく、新幹線を使えば1時間足らずで到着。県が運営する移住・定住促進サイト「ベリーマッチとちぎ」によると、新幹線通勤の定期券を補助している自治体もあるとか。フルリモートでなくても、安心して移住することができます。

なお、栃木県では、移住支援事業として単身で移住した場合60万円、世帯で移住委した場合100万円、18歳未満のお子さまと家族で移住した場合子育て加算として1人あたり最大100万円の補助金を支給しています^※。

^{※　最新の情報については、移住先の市町により異なる場合があります。詳細は移住希望先となる市町にお問い合わせください。}