日本の地方自治体を支援するための寄付制度である「ふるさと納税」。楽しみなのはやっぱり返礼品。寄付先の自治体から地域の特産品や名産品の数々をゲットできて、しかも地域貢献までできると一石二鳥。今回は総務省がまとめた「2023年度の市区町村外からの寄付件数」に基づいて「奈良県」のふるさと納税ランキングを発表。寄付件数の多い順にベスト10を発表します。
※写真はイメージです/PIXTA
ふるさと納税ランキング(和歌山県編)寄付件数TOP10!第1位は「有田市」1位。フルーツ王国の意外な人気返礼品とは?
第2位 和歌山県湯浅町(寄付件数:236,599件)
和歌山県の中部西岸に位置する湯浅町。県下では唯一の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されており、歴史を感じさせる自然豊かな街並みが魅力です。今や世界に誇る和の調味料ともなった「醤油」のルーツは、実はこの湯浅町にあるのをご存じでしょうか。その始まりは、遥か中世にまで遡り、まず、建長元(1249)年、宋に渡った禅僧覚心が、修行の傍ら学び持ち帰った味噌の製法が現在の「金山寺味噌」の始まりだといわれています。しかし、ある時、その味噌の製造過程で桶に溜まる液汁をなめた湯浅の人々が、その何ともいえない芳醇な味に気づき、液汁の改良を重ねたことから、現在の「醤油=Soy sauce(ソイソース)」が生まれたのです。改めて、歴史を感じさせるまちですね。
そんな湯浅町のふるさと納税返礼品のなかで人気なのが、「紀州和華牛ユッケ」です。和歌山県と近畿大学が共同開発した黒毛和牛ブランド「紀州和華牛」の上質なモモ肉を使用し、薄口しょうゆをベースに信州みそでコクを出し、ごま油でアクセントを加えた工場自家製タレでつけこまれたユッケは、メディアでも取り上げられ、今注目を集めています。
ユッケ※画像はイメージです。実際の返礼品とは異なります