フルーツ王国「和歌山県」…人気の返礼品は?

近畿地方の南に突き出ている紀伊半島の南西部に位置する和歌山県。古い国名である「紀の国」は、「木の国」から転じたものといわれており、その名の通り、温暖で雨の多い気候が樹木をよく育て、広大な森林が広がっています。面積の大部分が紀伊山脈を中核とする標高1000メートル前後の山岳地帯で、護摩壇山、高野山、那智山といった古代から人々に親しまれた山々が数多く存在します。また、山脈から発生した熊野川、紀の川、日高川、有田川、日置川、古座川といった多くの河川が紀伊水道や太平洋に注いでおり、人々はその水の便を利用して、古くから農産物が栄えた地域でもあります。特にみかん栽培を中心に、年間を通じて果物栽培に適した「フルーツ王国」としても知られています。

そんな和歌山県のふるさと納税寄付件数ランキング。まずは第3位から見ていきましょう。

第3位 和歌山県紀の川市(寄付件数:160,770件)

大阪のすぐ南、和歌山県北部に位置する紀の川市は、2005(平成17)年11月7日に那賀郡の5つの町(打田町、粉河町、那賀町、桃山町、貴志川町)が合併することで誕生しました。北に和泉山脈、南に紀伊山地がそびえ、市の中心には一級河川の紀の川が流れており、豊かな大地と暖かな気候に恵まれたこの地域では、豊富な種類の農産物が栽培されています。特に、トップブランドの「あら川の桃」をはじめ、いちじく、かき、いちご、キウイフルーツ、はっさくなど、果物の生産量・品質は日本でもトップクラスで、一年を通しておいしい果物がたくさん採れるフルーツ王国です。また、ねこの駅長で有名な貴志駅もあり、海外から多くの観光客が訪れています。

そんな紀の川市のふるさと納税の返礼品で特に人気なのが、「熊野牛紀の川天空和牛」です。熊野牛のなかでも和歌山県紀の川市の通称「天空の村」にある西口畜産・西岡畜産の限定で、年間を通してもごくわずかしか出荷されていない、希少な黒毛和牛を用いた「焼き肉用カルビ肉」をはじめ、「ステーキ」、「しゃぶしゃぶ」など、豪華なラインナップが展開されています。肉質は柔らかく脂質がしつこくない、希少で上品な味わいが楽しめるこちらの和牛は、大人気商品となっています。

牛しゃぶ※画像はイメージです。実際の返礼品とは異なります
牛しゃぶ※画像はイメージです。実際の返礼品とは異なります