タイパ・コスパが重要視される現代、仕事を早く終わらせ、納期を遵守することは信頼感を生みます。では、仕事をスピーディーに終わらせるにはどうすればよいのでしょうか? 本稿では、秋田道夫氏による著書『仕事と人生で削っていいこと、いけないこと』(大和出版)から一部抜粋・再編集し、仕事を早く終わらせるために、削れることと、削ってはいけないことを解説します。

(※写真はイメージです/PIXTA)
「仕事のデキる人」は返信が早いが…「信頼される人」が返信相手にもとめること【Xフォロワー10万人超・70代人気デザイナーが解説】
日ごろから早めの返信をしていることが、いざというときの信頼を生む
物事の問題というのは、放置するほど傷口が広がります。最初は簡単なことでも、保留にして日にちのウエイトがかかると難しい問題に変貌していきます。なので、わたしはとにかく返事は早くしています。でも相手に同じことは求めません。相手はせかさないで、自分が勝手に急ぐ。自分は急ぐけど、その分、相手に時間をプレゼントするという考え方です。
子供の頃から夏休みの宿題は7月中に終わらせて、それ以降は絵日記だけ書いていました。次の日に解決を持ち越すのはいやな性格で、とにかく、のんびりとしていられなくて、お風呂もトイレも食事も早い子供でした。
コスパやタイパではなく、これは天然の性質ですね。穏やかであってものんびりはしたくないのです。みなさんも、相手を思って、返事を早くするようにしてください。わたしは肩書もステータスもないので、「これが出世の条件だ」みたいに言い切ることはできません。ただ、長く独立してやっている中では、そのあたりの信頼、つまり「納期に絶対遅れない」という信頼を得ることを大切にしてきました。
すぐ対応できないときは、自分に、乗り切れない考えがあるときです。つまり、「遅れるときには意味がある」ということです。即答できないことに意味を持たせるためには、日頃即答しておくこと。
会社勤めの場合も、「今日は友達と会いたいので」と、スッと定時に帰るためには、普段の仕事を120%ちゃんとやっていることが必要です。「あの人が言うんだったらしかたない」となるように、ということですね。