超高層ビルの建設、管理には、低層建築には生じない課題やコストがあります。それらを解決し、ビルを安全で快適な空間にする未来のテクノロジーを紹介します。
76人乗り新型エレベーターが活躍!超高層ビルを支える最新テクノロジー (※写真はイメージです/PIXTA)

建材や作業員の移動を大幅に効率化する76人乗り新型エレベーター

 

 

高層ビル建築に欠かせないものはさまざまありますが、そのうちの一つが工事用エレベーター。専門家でなければ想像が及ばないことですが、建設現場では、設置できる仮設エレベーターの数が限られるため、頻繁にエレベーター待ちの渋滞が起こります。

 

そんななか、2024年9月に清水建設が発表したのは、76人乗りという大規模なエレベーターです。建材や人員を載せるかごが大きくデザインされ、重量に応じて昇降速度を自動調整する機能が搭載されています。

 

従来型と比べて46人から76人に、床面は1.6倍に、重量は石こうボードで換算すると約3倍積載可能になりました。効率的に資材や人員を運搬することができ、エレベーター待ちの時間を減らすことで作業員の働ける時間を増やします。

 

東京都心では大規模な開発プロジェクトが相次いでおり、人手不足が叫ばれています。建設現場作業の効率化が、建設会社が利益率を高めていくのに、ますます重要なファクターとなっていくでしょう。

 

参照:国内最高の垂直搬送性能を備えた工事用エレベーター「SEC-5000RS」|清水建設

https://www.shimz.co.jp/company/about/news-release/2024/2024037.html