ハイリスク・ハイリターンで運用したい人向けのおすすめ商品は?

新NISAで人気の商品と言えば、全世界株式(通称:オルカン)や米国株式のインデックスファンドですが、せっかくなので他の銘柄を選んでみたいと考える人もいるでしょう。

特に、「ハイリスク・ハイリターンの銘柄を検討してみたい」という声をいただくので、より高いリターンを求めて積極的に運用したい人向けのおすすめ商品を紹介します。

ただし、それだけリスク(値動きの幅)も大きくなり、相場の低迷時には大きく下落する恐れもありますので、あくまで中級者に向けた解説だと思ってください。

初心者の方は参考までに、目を通しておくといいでしょう。

米国ベンチャー向けの株式市場、ナスダック100

まず1つめは、ナスダック100指数に連動するインデックスファンドです。

ナスダックは聞いたことがあるかもしれませんが、米国における新興企業(ベンチャー)向けの株式市場で、上場する企業はハイテク・IT関連が中心です。

このナスダックに上場した企業のうち、金融セクターを除いたなかで時価総額が大きい代表的な100銘柄の株価の平均点が、ナスダック100です。

GoogleやApple、Amazon.comなどの大手ハイテク株はナスダック100に含まれています。

ここで、S&P500とナスダック100の違いを先に解説しておきますね。どちらも米国株式における代表的な指数ですが、構成にやや違いがあります。

まずS&P500は、米国の主な株式市場であるニューヨーク証券取引所とナスダックに上場するなかで選定された、時価総額が大きい500銘柄の株価の平均点です。

そのため、S&P500とナスダック100では、重複して含まれている銘柄もあります。各指数の上位10銘柄を比較してみると、どちらにも大手ハイテク企業が並んでいますね。

ただ、たとえば1位のAppleはS&P500だと7.7%に対し、ナスダック100だと11.6%と、ナスダック100の方がハイテク株の構成比率が大きいことが分かります。

つまり、今を時めく米国ハイテク株に集中して投資するのが、ナスダック100だと理解しておけばいいでしょう。

出所:『イラストと図解で丸わかり! 世界一やさしい新NISAの始め方』(KADOKAWA)
[図表1]S&P500とナスダック100の上位10銘柄を比較 出所:『イラストと図解で丸わかり! 世界一やさしい新NISAの始め方』(KADOKAWA)