世の中の“とりあえずオルカン”に流されて投資をはじめたものの、「値動きが小さくてつまらない」「もっと大きなリターンが欲しい」と考える人は少なくありません。そんな〈投資中級者〉におすすめしたい、新NISAで購入できる“ハイリスク・ハイリターン”な2銘柄を紹介します。登録者数70万人超の資産運用YouTuber小林亮平氏の著書『イラストと図解で丸わかり! 世界一やさしい新NISAの始め方』(KADOKAWA)からみていきましょう。
〈新NISA〉でハイリターンを狙いたい!資産運用「中級者向け」おすすめ銘柄2選【メガバンク出身YouTuberが解説】
「ナスダック100」が投資家からの注目を集めるワケ
ナスダック100はここ数年、大きな注目を集めています。その背景には、ナスダック100の「目覚ましい上昇」があるのです。
[図表2]は、S&P500とナスダック100の過去約30年の推移を比較したグラフです。これをみると、S&P500は約7倍に対し、ナスダック100は約28倍に成長しています。S&P500の上昇でもじゅうぶん目を見張るものがありますが、近年はナスダック100を選んでハイテク株に集中投資した方が、驚異的なリターンを得られました。
この理由は明確で、GoogleやApple、Amazon.comなどの大手ハイテク株がナスダックに上場しているからであり、最近の米国株の躍進はまさにナスダックが支えていたと言えるでしょう。
ただし過去をさかのぼると、2000年のITバブル崩壊があったように、ハイテク株も今後、大きく下落する場面が訪れるかもしれません。
たとえば、2023年は人工知能(AI)ブームを背景に、大きく上昇するハイテク株もありましたが、ブームはどこかで必ず終わりを迎えます、そのため、ナスダック100の上昇がこれからも続くか分からないことは、重々承知しておきましょう。
なお、ナスダック100に連動するインデックスファンドについて、最近は多くの商品が誕生しており、低コスト競争も激化しています。
ニッセイNASDAQインデックスファンド(信託報酬 年0.2035%)や楽天・NASDAQ-100インデックス・ファンド(信託報酬 年0.198%)などが話題を呼んでいますね。
新NISAでは、ナスダック100のインデックスファンドは成長投資枠で選択できますが、つみたて投資枠で選べる銘柄もあるので、投資する際は調べてみるといいでしょう。