北欧暮らしの実態

世界トップクラス…デジタル化が進む行政

外出時はいつもお財布に入っている黄色いカード、これは日本でいうマイナンバーカードで、通称・イエローカードです。

「行政のデジタル化率、世界ナンバーワン!」を誇るデンマーク。あらゆる個人データはこのイエローカードに記されている個人番号にギッチリと紐づいており、身分証明書としてはもちろん、銀行口座の情報、病院の通院履歴に処方箋情報まで入っているほか、図書館での本の貸し出しカードとしても機能します。

日暮いんこ氏『北欧、暮らしてみたらこんな感じでした』(大和出版)より抜粋
日暮いんこ氏『北欧、暮らしてみたらこんな感じでした』(大和出版)より抜粋

ちなみに、この間私はバスでチェックインをするのをうっかり忘れてしまい、このカードをスキャンされ、口座から罰金が自動的に引き落とされました。

【改札機がない】

デンマークの公共交通機関で最初不思議だったのが、改札機がないこと。乗車する際には「Rejsekort(ライゼコート)」というIC カード(日本でいうSuica)を、駅や車内にあるチェックイン機にかざして乗車します。降車時にチェックアウト機にかざして料金が引き落とされる仕組みです。日本のバスに乗る際の仕組みで、鉄道にも乗れるという感じでしょうか。駅の改札内・改札外という区切りがないのが、最初はなんとなく不思議な感じでした。