北欧スウェーデンは、世界的に見ても予防歯科が非常に進んでいる国として知られています。国民一人ひとりの歯の健康に対する意識が高く、政府も予防歯科を積極的に推進しているため、国民全体としての口腔健康状態が非常に良好です。OECD(経済協力開発機構)が発表するヘルスデータによると、スウェーデンの国民1人当たりの医療費は、OECD加盟国の中でも比較的低い水準です。予防歯科の取り組みは、国民の健康増進だけでなく、経済面にも大きな影響を与えていることがわかります。本記事では、日暮いんこ氏の著書『北欧、暮らしてみたらこんな感じでした』(大和出版)より一部抜粋・再編集し、北欧暮らしの実態を解説していきます。
デンマークのスキンケア事情
移住してしばらく、硬水の影響と乾燥した空気で、肌がパサパサになり、悩んでいました。
そんな中でもみずみずしいお肌を保っている友人に秘訣を聞き、シャワーを浴びたあとにボディクリームをちゃんと塗ることと、クレンジングは低刺激なミセラーウォーターで拭き取り式にするということ(毎日お湯で洗わない)を実践しはじめると、だいぶ改善し、気にならない程度になりました。
デンマークのスキンケアブランドでお土産などを探すのであれば、私のおすすめは「Ecooking(エクッキング)」です。ボディクリームとフェイスクリームを使っているのですが、効果がしっかりと実感できることと、自然で華やかな香りがとても気に入っています。
ゆすがない!北欧式歯磨き
スウェーデンは歯科の先進国で、国民の虫歯も少ないというデータがあります。その秘密は、虫歯ができる前の「予防」にありました。
まずは定期検診。幼いころから定期的に歯科医師、または歯科衛生士による検診を受け、歯のクリーニングやフッ素塗布などの予防処置を受けることが一般的です。さらに歯磨きの仕方にも大きな違いがあり、指導が徹底しているそう。
その磨き方とはまず、①フッ素濃度の高い歯磨き粉をたっぷり使うこと。そして、②泡を吐き出したあと、水でゆすがない!(もしくは、大さじ1杯程度の少量の水でゆすぐ、それでも気持ち悪ければ、ゆすいだあとにフッ素ジェルを塗るのもOKだそう)その後も、③口の中のフッ素を薄めないように、歯磨き後30分~2時間は飲食をしない、ということも重要ポイント。
きちんと効果があると実証されている歯の磨き方です。私はやってみて、意外にも③がとっても難しいと感じています。ぜひ、今日から!試してみてくださいね。