若い頃から資産運用を始めると、時間を味方につけられる分有利といえるでしょう。しかし、登録者数70万人超の資産運用YouTuber小林亮平氏は「新NISAは50~60代から始めても決して遅くない」といいます。同氏の著書『イラストと図解で丸わかり! 世界一やさしい新NISAの始め方』(KADOKAWA)より、筆者が50~60代におすすめする銘柄をみていきましょう。
【新NISA】50~60代から投資を始めるのは遅い?…メガバンク出身YouTuberが月1,000円ずつ投資した3つの銘柄「たった2年」で驚きの結果
そのほか…50~60代は「高配当株投資」と相性抜群な理由
あとは50~60代における銘柄選びの他の選択肢として、高配当株投資を検討するのもいいでしょう。国からの年金では足りない老後の生活費を、配当金で用意していく「じぶん年金」を作ることができますからね。
仮に新NISAの成長投資枠で高配当株投資を行った際、月〇円の配当金を受け取るには、いくらの投資元本が必要かを考えてみましょう。
高配当ETFの代表格であるVYMなら、配当利回りは年3%が目安となります。まず月5,000円、つまり年間で6万円の配当金を受け取るなら、6万円÷3%=200万円の投資元本が必要です。
次に月1万円、つまり年間で12万円の配当金を受け取るなら、12万円÷3%=400万円の投資元本が必要に。そして月2万円、年間で24万円の配当金を受け取るなら、24万円÷3%=800万円の投資元本が必要に。
最後に月3万円、年間で36万円の配当金を受け取るなら、36万円÷3%=1,200万円の投資元本が必要となります。
そのため、新NISAの成長投資枠1,200万円をすべて高配当株投資で埋めたなら、毎月3万円が税引き前で受け取れることになります。
ただ前述のように新NISAでは米国株・米国ETFへの配当金に対して国内課税(約20%)は非課税となりますが、米国課税(10%)はかかってきます。そうすると、VYMから税引き前で3万円の配当金があっても、米国課税10%は引かれて、手元に残るのは月2万7,000円になります。
このようなイメージで、配当金をじぶん年金として、老後資金の足しに考えるといいでしょう。
小林 亮平
資産運用YouTuber