かまどで炊いたようなごはんやプロ級ローストビーフ……。調理家電の進化によってさまざまな料理が、簡単においしく作れるようになっています。中でも私たちにとってうれしいアップデートを重ねているアイテムの一つが、ミキサー。家庭にあるかないかで食卓に大きな違いが出てくる存在でもあります。振り返ってみると、10年以上前にスムージーブームとともに海外製の超高級ミキサーが流行した時代があり、“おいしいジュースを作るためには10万円以上する特別なミキサーが必要”という印象が定着していました。ところが最近では機能性の幅を広げながら、家庭での使いこなしやすさや美しいデザイン、リーズナブルな価格が重視され、わくわくするような新製品が続々生まれてきています。そこで今回は、専門店のようなジュースを自宅でも簡単に作ることができる最新ミキサーをご紹介しながら、それらを実現させている技術進化に注目をしていきたいと思います。
野菜や果物は賢く選んで摂取する時代へ。「ジュース」にまつわる最新技術とは? (※写真はイメージです/PIXTA)

 ※本稿は、テック系メディアサイト『iX+(イクタス)』からの転載記事です。

注目すべき最新ミキサー3選。その最新技術とは?

強靭な8枚刃と5つの自動プログラム搭載!小型・リーズナブルなのにハイパワーの攪拌力

NinjaTwistiミキサー(シャークニンジャ株式会社提供、以下同)
NinjaTwistiミキサー(シャークニンジャ株式会社提供、以下同)
 

良いミキサーは高い、ミキサーは狭いキッチンに置くスペースがない、という固定概念を打ち破った新製品が、2024年8月にアメリカのキッチン家電ブランド「Ninja」から登場しました。同ブランドは、「消費者の本当のニーズに応える、消費者に寄り添った革新的な製品を提供する」ことを掲げ、最先端テクノロジーを駆使して日本の家庭に合わせた製品開発を行っています。

 

製品の最大ポイントは、モーターのパワフルさにあり。多くの家庭用ミキサーは120~900Wで、繊維の多い野菜や氷の入った野菜ジュースやスムージーを作る場合は300W以上が必要です。本製品は超パワフルな1,100Wモーターを搭載。大量の材料や水分の少ないレシピでも高速回転を維持し、なめらかなジュースを作ることができます。もちろん途中で止まる心配はありません。

 

ミキサー本体部分
ミキサー本体部分

 

このモーターと組み合わさっているのが、独自のブレード技術による強靭な8枚刃。これによりアーモンド、皮つきのフルーツ、殻つきの海老などの固い食材でもなめらかにすることができます。ちなみに一般的にワット数が大きくなるほど回転時の音が大きくなるといわれていますが、実際に稼働して他と比較してみると、それほど気になりません。これまで500W以上は高級ミキサーとして価格が上がってしまう難点がありましたが、2万円以下というリーズナブルな価格を実現しているのが圧倒的な魅力になっています。

 

さらに嬉しいのは、5つの自動プログラムが搭載されている点。フルーツや野菜の種や皮も丸ごとパワフルに攪拌(かくはん)するextract(エクストラクト)、なめらかな仕上がりのスムージーやジュースに最適なsmoothie(スムージー)、シャリシャリのフラッペやアイスのテクスチャーに仕上げるfrozen(フローズン)など、小型ミキサーでは考えられないようなシンプルさと高機能を両立しています。攪拌するためにタンパーなどの付属品もすべて内蔵され、使用時と収納時のどちらにおいても、省スペースを実現しています。

 

パーツが限りなくシンプルで省スペースを実現している。
パーツが限りなくシンプルで省スペースを実現している。