配当利回りが高い銘柄を選んで組み入れる高配当株投資。比較されることの多いインデックス投資との違いやおすすめの高配当銘柄を紹介します。メガバンク出身の資産運用YouTuberで、ちゃんねんる登録者数70万人超を誇る小林亮平氏の著書『イラストと図解で丸わかり! 世界一やさしい新NISAの始め方』(KADOKAWA)より、詳しくみていきましょう。
ボーダーラインは年利3%!?「新NISA」で保有しておきたい“高配当銘柄”3選【メガバンク出身の大人気YouTuberが解説】
米国ETFのおすすめ銘柄「3選」
では、高配当株投資のおすすめ銘柄ですが、米国ETFのVYM、HDV、SPYDが人気です。ETFは上場投資信託とも言いますが、米国ETFはニューヨークなどの証券取引所に上場している投資信託になります。
証券取引所に上場すると、リアルタイムでの取引が可能になるなどの特徴がありますが、今まで高配当株投資で魅力的な投資信託があまりなかったので、米国ETFがよく選ばれていました。
米国ETFの中でも、高配当株を集めた高配当ETFが人気で、VYM、HDV、SPYDは特によく知られています。
私も投資しているVYMは、配当利回りが約3%と一番低いですが、構成銘柄が約400と最も多く分散が効いています。またVYMは過去10年以上連続で増配が続いている安定感などから、高配当ETFの代表格とも言われていますね。
高配当株投資は足元の配当利回りだけを見るのではなく、過去の配当実績が安定して推移しているかも重要です。初心者の方はまずVYMから選んでみるといいでしょう。
ただし、米国ETFは米国株と同じで、1株単位での購入になるので、VYMなら1株買うのに1万~2万円程度かかってしまいます。
ただ新NISA開始に合わせて様々な投資信託が誕生するなかで、投資信託でVYMへ投資できる「SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)」なども登場しました。
これなら月100円からでもVYMへ実質的に投資が可能となり、分配金ももらえるので、手軽に高配当株投資を始めたい人にピッタリでしょう。
また、新NISAで受け取った配当金や分配金は、国内課税約20%は非課税となります。しかし、今回紹介したような米国株に投資する商品だと、配当金や分配金に対して米国で10%課税されます。
なので、VYMから税引き前で3,000円の分配金を受け取っても、手元に残るのは米国課税10%を引いた2,700円となります。これは、米国株に投資する上で仕方ないことなので、そこまで気にしなくてもいいでしょう。
高配当株投資についての紹介は以上です。
新NISAのつみたて投資枠でインデックス投資、成長投資枠で高配当株投資といったように両方試してみる形もアリですよ。
配当に興味がある人は、ぜひ高配当株投資にもチャレンジしてみてください。
小林亮平
資産運用YouTuber